相羽秋夫のお笑い食べまくり

上方落語 「すっぽん屋」

ふぐ・はも・すっぽん・うなぎ 「ふくふく」
大阪市北区西天満2の9の7 06(6312)2929
午後5時〜同11時(ただし、予約あれば昼間も営業) 不定休・予約可
2017年4月1日

季節に合う高級鍋料理

自慢の「すっぽんぽんコース」

 路上で芝居を見せてお金を取る“辻芝居”が盛んだった頃。鼈(すっぽん)売りが「スッポーン」と売り声を張り上げる。通り掛かった武士が「はて、あの音は空(から)鉄砲の音か?」と台詞(せりふ)のように気取って言う。それを見た町人「ああ辻芝居か」。珍品「すっぽん屋」で、故桂米朝が演じた。

 「うちの鼈鍋は、薄味のスープが自慢で、よそにない鍋だと大好評です」と胸を張るのは、フリーカメラマンとして活躍する傍ら、オーナーシェフとの2足のわらじを履く佐々木芳郎さんだ。

 20年前に河豚(ふぐ)料理の専門店として開店した「ふくふく」は、途中から鱧(はも)(5〜9月)と鰻(うなぎ)(4〜10月)に加え、鼈も扱う店に成長した。丸鍋とも呼ばれる鼈鍋をメインに、前菜と生血酒から始まり、珍しい部位のそろった造り盛り、唐揚げ、雑炊で締める「すっぽんぽんコース」(8500円・全て税込み)は、前日までに2人以上で予約が要る。

 河豚のコースは9品の「スペシャルVIPコース」(9500円)を筆頭に、8品の「ふくえびすコース」(7500円)、7品の「ふくふくコース」(5500円)、さらに12月から3月までは「白子三昧特上謹玉コース」(1万3千円)などのコースが豊富に用意されている。季節感満載の「はもはもVIPコース」(8500円)や、鰻江戸焼「うなうなコース」(4700円前後)などにも、オーナーのこだわりが詰まっている。

 「エビス生ビール」(600円)や「ひれ酒」(800円)に加えて、珍種ばかり16銘柄を集めた焼酎(グラス480〜750円)が、お勧めだ。

 7人までの和室が1階4室、2階2室、40人収容可能の大広間1室がある。味・設備・接客など全てに行き届いた店なので、雷が鳴っても離さないようにされたい。

(演芸評論家)