相羽秋夫のお笑い食べまくり

上方落語「ビアガーデンはアレヤコレヤDE泡だらけ」

2017年4月15日

ビールに合う塊肉ロースト

自家製ビールと塊肉ロースト

 ビアガーデンでは、誰もが冗舌だ。あんな淑(しと)やかな女性が、こんな大胆な発言をする、といった風景が多く見られる。とりわけ女性が集団で来店すると、ひときわ話に花が咲く。ある女性、初体験の話題になって「私、中3の時に、あんたのお父さんと…」。六代桂文枝の三枝時代の長いタイトルの創作「ビアガーデンはアレヤコレヤD(で)E泡(あわ)だらけ」である。

 地ビールのおいしい店があると聞いて、“あわ”てて行ってみた。大阪府高槻市の酒造会社「國乃長(くにのちょう)」でビール製造を学んだ松尾弘寿店長が昨年4月に開店したばかりの清新の意気あふれる店で、店名の「テタールヴァレ」は“オタマジャクシの谷”という意味のフランス語だ。店内に設置した工場で約1カ月かけて醸造するクラフトビール(通称地ビール)は、白・黒・琥珀(こはく)の3種がある。いずれも200ミリリットル350円(ランチ以外全て税別)、350ミリリットル500円、560ミリリットル700円と、お手頃価格に設定してある。

 「ビールのさかなは肉が一番」とする松尾さんの信念から、日替わりで大量のビーフやポークの塊(かたまり)肉を仕入れ、毎日夕方からじっくり焼き上げる。その「塊肉ロースト」は、50グラム450円。2人なら150グラム(1350円)、3人なら250グラム(2250円)が適量である。絶妙の味に魅せられたお客が競って注文するため、すぐ売り切れる。まさに早い者(もん)勝ちのサバイバルが繰り広げられている。他にも、オール450円の単品を中心に魅力のメニューが並ぶ。

 4種類あるランチの1番人気は「もちもち生パスタランチ」(850円)。極上豆を使用した「ハンドドリップコーヒー」(400円)も是非ご賞味を。

 ご多分に漏れず、美女軍団の赤裸裸な恋の告白が、45席の広い店内に連夜さく裂している。

(演芸評論家)  
谷町クラフトビール工場&ビアダイニング「テタールヴァレ」
大阪市中央区大手通1の1の2 アトランティス21ビル1階 06(6809)5229 午前11時〜午後2時(ランチ)、同2時〜同5時(カフェ)、同5時〜同11時(ディナー) 日曜休・予約可


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