相羽秋夫のお笑い食べまくり

上方落語 「もうひとつのニッポン」 

2017年6月24日

ペルー家庭料理、手軽に

人気のペルー料理「アヒ・デ・ガジーナ」

 米国のビジネスマンが、大阪の会社と技術提携するために来日する。交渉を始めるが、認識の違いで意見が噛(か)み合わない。一息つこうと、日米の二人は北の新地に飲みに行き、そこでも再び議論を闘わせる。ベテラン笑福亭福笑作・口演の創作「もうひとつのニッポン」である。

 中米ペルー生まれのハビエル・ゴンサさんは、22年前の22歳の時、従兄弟(いとこ)の勧めで来日。そこで野原明美さんと出会う。二人はたちまち恋に落ち結婚する。ゴンサさんは、梅田・難波・天王寺・堺東・枚方・神戸などで、同国の友人とコンビを組み、ストリートミュージシャンとして、ラテン音楽の弾き語りを披露してきた。2年前、明美夫人と相談し、2人の息子さんのアドバイスもあって、ラテン居酒屋「SO(ソ)LUNA(ルーナ)」を開店した。スペイン語で「太陽と月」という意味だ。

 50種の日本料理中心のメニュー(180〜800円・夜は全て税別)のうち、10品ほどはペルー料理で、ゴンサさんが母から習い覚えた家庭料理を作る。メインの食材は鶏肉とジャガ芋で、クリーミーなピリ辛の調味料で仕上げる。

 人気は、チキンカレーのような「アヒ・デ・ガジーナ」、ローストチキンの「ポヨ・アラ・ブラサ」(共に800円)、シーフードマリネの「セビーチェ」(要予約・千円)、それにフライドポテトとソーセージの「サチュパパス」(500円)だ。サービスに出る付き出し「カンチータ」(持ち帰り用300円)は、ペルー産のトウモロコシをいって味つけした珍味である。「インカコーラ」や紫トウモロコシのジュース「チチャモラークダ」(共に250円)、ペルーのビール(500円)、ワイン(450円)、ブランデー(600円)も完備。

 月1度のゴンサさんのコンサートや、明美夫人の母親が作る沖縄料理の日など、ここにも“もうひとつのニッポン”があった。

(演芸評論家)
ラテン居酒屋 「SOLUNA」
大阪市平野区喜連西6の2の71アネックス平野1階
080(1462)2544
午前11時半〜午後2時(水・木・金曜限定、ランチのみ)と同6時〜午前0時
月曜休(祝日の場合翌火曜休) 予約可