相羽秋夫のお笑い食べまくり

東京落語 「蛙の牡丹餅」

2017年7月1日

日替わり定食のみで安値

ある日の3品メニュー定食

 店の小僧が遣い駄賃に牡丹餅(ぼたもち)を1個もらう。帰ってから食べようと桶(おけ)の下に隠し「人に見つかったら蛙(かえる)になれよ」と言って出掛ける。それを陰で聞いていた主人がいたずら心で本物の蛙とすり替える。小僧が帰店して桶を取り除くと蛙がピョンと飛ぶ。そこで小僧「おい俺(オレ)だよ。そんなに跳(は)ねると餡(あん)が落ちる」。「蛙の牡丹餅」と題する東京落語だ。

 幼少より蛙が大好きな菊地和美さんが、昨年1月に店を持つに当たって、店名を“蛙の店”にしようと考えたが、あまりにも平凡なので、鳴き声のケロケロに当たるリビリビの英語「R(リ)ib(ビ)bit(ット)」と命名した。店内には、女将(おかみ)が集めた蛙のフィギュアがずらりと並んでいる。

 「家でご飯を作るのがしんどい時、奥さんが用事で居ない時、独身の若い人など、家庭の味を外で味わいたい人のための店です」と、メニューはいたってシンプルである。菊地さんが、母や友人から覚えた料理と、開店に当たり2年間修業した折のメニューが100種ほど頭の中にある。これを軸に、大阪・岸和田の農家で有機栽培された野菜をたっぷり使った料理を組み合わせた「日替わり定食」のみなのだ。

 2品とご飯・みそ汁・香物のセットが700円(全て税込み)。3品で800円、4品で850円と、すこぶる安価である。100円プラスで、野菜メニュー1品が追加できるし、料理の分量を増やすことも可能。

 コーヒー・紅茶・自家製シロップジュース(全て350円)が、コーヒーと紅茶は100円プラス、ジュースは150円プラスで食後に味わえる。パウンドケーキ(300円)の用意もある。また夜のみビール(中瓶500円)と日本酒(90ミリリットル350円)が出る。

 「お客さまの“帰る”時の笑顔がうれしい」と、菊地さんはケロケロと笑った。

(演芸評論家)
食堂 「Ribbit」
大阪市東成区大今里西3の3の20
070(1760)3183 月〜木曜は、午前11時半〜午後3時と同6時〜同9時。金〜日曜は、午前11時半〜午後3時半のみ。祝日休。
3人以上で予約可。