相羽秋夫のお笑い食べまくり

東京落語 「二階ぞめき」

大坂うどん・和カフェ・和装体験「麺菓装」
大阪市中央区大阪城3−1D
TERRACE102
06(6949)3600〈和装は、3602〉
午前10時〜午後11時(和装は午後7時まで) 無休
和装のみ予約可、他は不可
2017年10月7日

うどん店2階で和装コスプレ

名物「大坂小町うどん」(中央)などを持つコスプレ忍者たち

 江戸・吉原の遊郭を、親に隠れて“ぞめく”(登楼せず冷やかすだけ)ことが好きな商家の若旦那がいる。この道楽を知った親が心配し、店の2階に遊郭と同じ景観を作り、そこで遊ばせる。すっかり気分が乗った若旦那は、大声で鼻歌を歌うので、世間体を考え小僧に注意させる。吉原で見つかったと錯覚した若旦那、小僧に「親父(おやじ)には内緒にしてくれ」。江戸情緒満載の「二階ぞめき」の一席。

 うどん専門店の2階に、花魁(おいらん)や舞妓(まいこ)の衣装が体験できるスペースがあるという、大阪初のユニークな店が、この6月22日にオープンした。店名もうどんと和スイーツと和装を意味する「麺菓装(めんかそう)」と特徴的だ。忘れかけた日本の“衣”と“食”の素晴らしさを、とりわけ外国人に知ってもらおうとした森祐輔社長の夢を、岡崎優子プロデューサーが実現した。

 1階は12種のうどんに6種の和スイーツを提供する広い店舗だ。うどんの1番人気は、大坂城築城の職人もきっと食べたであろう「大坂小町うどん」(1150円、全て税別)。赤い器に、卵・豚・蒲鉾(かまぼこ)・焼き豆腐・南瓜(かぼちゃ)・茄子(なす)・里芋など14種の具が豪快に盛り付けられて壮観である。大阪北新地の四季会席「香桜凛(こおりん)」の料理長が考案した。「天麩羅(てんぷら)おろしうどん」(1200円)もよく出る。いずれも国産小麦100%の麺、北海道産の真昆布と鰹(かつお)・鯖(さば)・鰯(いわし)から取っただし汁が自慢だ。和スイーツは、「城パフェ」(730円)「くずきり」(500円)「抹茶ババロア」(680円)「ほうじ茶きなこ」(900円)が人気メニューである。

 2階では「花魁体験」(9800円から)「舞妓体験」(3万8千円から)「忍者体験」(1500円から)に加え、「着物レンタル」(2980〜4980円)が用意されている。

 “食道楽”と“着道楽”が同時に満喫できる、豊臣秀吉も思いつかなかった店が大阪城に出現した。(演芸評論家)