旅ばな

 外資系シティーホテル、大型リゾートホテルなどの総支配人を経て、現在、ホテル・旅館プロデューサーとしてホテルの再生・運営を主に活動する吉武英行が、旅のエピソードや宿での失敗談、宿の上手でお得な利用の仕方などを連載します。

古民家再生宿泊施設は注目されている

2018年5月14日
注目される古民家を再生した宿泊施設

 日本では民泊でお金を取ることに規制があったが、民泊は世界的には当たり前になっており、日本でも規制緩和をして民泊でお金を頂くところが増えている。特に空き家古民家の場合は、維持費や固定資産税を取られるだけでは赤字を生むだけの物件のため、お金を生み出す「民泊」にして収益を図る人もいる。

 「古民家に泊まってみたい」「いずれは古民家で暮らしてみたい」というニーズはかなりある。古民家に泊まる旅行プランも人気を集めている。しばらくの期間滞在する民泊対応の古民家にリフォーム・リノベーションすることもできる。都会で暮らす人たちが滞在先として「田舎」を選ぶ時代にもなっている。

 宿泊先を古民家にする人が増えている。高い天井やいろりなど、古民家の良い部分を残しながら、居心地のよい宿泊施設が増えている。2020年東京オリンピックが控えていることもあり、日本の国内旅行だけではなく、外国人旅行者が日本の古民家に泊まりたいという強いニーズを持っているようだ。

 実際、東京オリンピックに向けて、外国人観光客の宿泊先の確保として地方自治体が「民泊施設」を増やす動きにでている。特に古民家民泊は日本文化をかなり感じることができるため人気になる可能性もある。外国人の日本に対する憧れは、われわれの想像をはるかに超えるものがあり、近年の外国人旅行者は「日本人があまり行かないところ」に行きたがる傾向があるようで、田舎にひっそりとたたずむ古民家宿泊はかなりの人気である。

 欧米諸国の人は「バカンス」という習慣があり、長期間休暇の文化がある。古民家宿泊はそうした外国人に受ける可能性も大である。

 (ホテル・旅館プロデューサー)