2017年9月29日

「中部地震 復興の力に」 東京の人気店が出前喫茶

 東京新宿の人気店・うたごえ喫茶「ともしび」の出前喫茶が、10月20日午後1時半から、倉吉交流プラザで開かれる。出前喫茶実行委員会(池原正雄世話人)は、歌の持つ力で新しいコミュニティーをつくり、鳥取中部地震の復興2年目の力になればと、期待を寄せる。

 歌好き客が集まってピアノ伴奏に合わせて、歌詞カードを見ながら皆で歌を楽しむ喫茶店は、1960~70年代に全盛期を迎えた。大勢で歌うことで「時に気持ちを分かち合える」と、人気を誇り、現在も根強いファンがいる。ともしびは54年に東京新宿で「灯」として発足。浮き沈みはあったものの、今では通年営業のほか、全国各地で年間200回以上の出前公演を行う人気ぶりだ。

 池原さん(71)=同市湊町=にとって歌声喫茶は生活そのものという。「体験した人でないとこの良さは分からない」と話し、自身の個人史を語るのに抜きにはできない存在と目を細める。池原さんはこれまで公民館などで歌声喫茶を開き、集まった愛好家らとギター伴奏に合わせて歌ったり、トークを楽しんだりしてきた。震災を契機に、出前喫茶を1年かけて本格的に計画。開催を決めた。

 「地震から1年。一番大変な思いをしたのはお年寄り。目に見えるブルーシートは少なくなったが、心にはまだ大変さがある。1人ではないという連帯感が生きがいにつながってほしい」と、池原さんは意気込む。

 出前喫茶の入場料は千円。会場の都合上、喫茶はない。

 問い合わせは電話0858(22)0575。(加嶋祥代)