2018年7月10日

浸水被害100棟超 県内、避難最大1889人

 鳥取県内を襲った豪雨は9日までに被害が拡大し、河川の増水などによる住宅被害は100棟を超えた。各地に出されていた大雨・洪水警報や避難勧告・指示は全て解除され、復旧に向けた動きが本格化してきた。鉄道は9日もダイヤが乱れ、線路に土砂が流入するなどして復旧に時間がかかる所もある。降り続いた雨で地盤が緩んでおり、関係機関が引き続き土砂災害への警戒を呼び掛けている。

 県によると、9日午後4時現在、人的被害は確認されていない。住宅被害は床上浸水8棟、床下浸水94棟、土砂崩れによる一部破損が1棟だった。避難者は最大1889人に上ったが、9日午前10時半でゼロになった。

 土砂崩れや雨量規制による道路の通行止めも各地で解除されたが、大きな被害が出ている智頭町の国道53号、373号などは通行止めのままだ。西日本を中心に物流への影響が続き、県内の小売店や飲食店でも品薄になっている所がある。

 土砂崩れの影響で若桜、智頭、日野3町の約20集落、724世帯1807人が一時孤立状態となったが、9日までに全て解消した。

 県東部を中心に田んぼや畑も冠水したが、農業被害の全容は見通せていない。

 JR米子支社によると、9日は71本が運休、42本が部分運休し、約7800人に影響した。因美線の因幡社-智頭駅間で複数の土砂流出が見つかり、特急のスーパーはくと、スーパーいなばは運休が続いている。復旧に少なくとも2週間程度かかる見込み。伯備線の特急やくもも再開時期は未定という。

 県教委によると、9日は智頭農林高と日野高が臨時休校となった。

 鳥取地方気象台によると、今後1週間程度は晴れの日が続く見込み。担当者は「崖や急斜面などは崩れやすくなっているので近づかないで」と注意を促している。(田村彰彦)