JA鳥取いなばの子会社が鳥取県東部で運営するスーパー「トスク」の全店閉店まで残り1週間。7店が一斉に閉店する30日が迫る中、各店には買い物客が訪れ、閉店を告げる張り紙やメッセージボードを名残惜しそうに見つめた。一方で店舗が立地する市町は、買い物バスの運行や移動販売車の継続など、閉店後の買い物環境確保に向け、対応を急ぐ。
「いろんな思い出をありがとう」「店のおかげで安心して子育てができた」「なくならないで」-。各店の店頭にはメッセージボードや年表が設置され、常連客らがさまざまな思いを書き込んでいる。丹比店(八頭町北山)を訪れた70代男性は書き込みを眺め「寂しくなる」とつぶやいた。
用瀬店(鳥取市用瀬町用瀬)にシニアカーで訪れた小谷よしこさん(84)は「週に3、4回来る。ドラッグストアは遠いし、週1回の移動販売車は時間の都合もある。10月からどうすればいいのか」とうつむく。