変化の時代 鳥取の現場から 第3部「よりどころ」 (2)

  • 近くの用水路で生き物を捕まえて喜ぶ敬真君(右)を見守る白水さん
  • お菓子教室に参加した親子連れ

 「上手に切れたね」。優しく声をかけるのは、倉吉市福守町でお菓子教室などを開いている白水亜樹さん(42)。ケーキ作りに来た長尾純ちゃん(6)=同市=は、包丁を手にリンゴや桃、バナナ、イチジクを好きな大きさに切り、豆乳ホイップでデコレーションした米粉のスポンジケーキの上に飾り付けた。フルーツたっぷりのカラフルなケーキが完成すると、純ちゃんは誇らしげに母のさや子さん(37)を見上げた。

 白水さんは体に優しい料理教室やお菓子教室、オリジナルハーブティー教室を開いているが、健康にこだわるきっかけは自身の体が悲鳴を上げたことだった。

 長男の敬真君(6)を妊娠する前、カフェを経営していた。仕事に夢中で食事がおろそかになり、顔色が悪く冷えにも悩まされた。動物性食品を摂取するとアレルギー症状が出て、アルコールや保存料などの食品添加物も口にできなくなった。妊娠してアレルギーは治まったが、体の不調は続いた。ハーブティーを飲み続けると体調が改善し、ハーブにのめり込んだ。

残り 758 文字
このページは会員限定コンテンツです。
会員登録すると続きをご覧いただけます。
無料会員に登録する
会員プランを見る
会員登録済みの方
この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事