SDGsな食べ比べ もみ殻かまどで新米炊く 22日にイベント

 稲刈りシーズンが終盤を迎える中、脱穀後のもみ殻を燃料にして炊いた新米が味わえるイベントが22日、鳥取市気高町勝見のJA鳥取いなば気高支店敷地内の農産物直売所「にこにこ市」で開かれる。燃料として使用した後のもみ殻もくん炭肥料として野菜栽培に使用できる環境に優しい取り組み。関係者は「4品種の新米の食べ比べができるので、味の違いを確かめに来てほしい」と呼びかけている。

 にこにこ市は、生産者約150人が登録し、収穫した野菜や加工品を販売しているが、集客の伸び悩みが課題となっている。多くの人が来場するきっかけになればと、持続可能な開発目標(SDGs)にもつながる「もみ殻かまど」での新米の食べ比べイベントを初めて実施することにした。

 「もみ殻かまど」は、火加減の必要がなく、もみ殻7升を使って米3升を15分で炊き上げる。部品を交換すると、まきも使える仕様になり、以前は稲の天日干しに使用し、現在は使われていない稲木がまきとして活用できるという。

 イベントを前に、同市生産者の会の役員らが新米の炊き具合を確認し、おいしさに自信を深めた。同会役員で、もみ殻かまどの購入に奔走した同市鹿野町の因州しかの菌づくり研究所の新沼敬行さん(55)は「もみ殻が有効活用でき、煙も出ないので環境に優しい。いろんな場に出店できるのでは」と話した。

 イベント当日は、午前9時からひとめぼれとコシヒカリ、同11時から星空舞ときぬむすめを火入れし、各2升を炊く。野菜の詰め放題もある。

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