白瓷展見どころPR 人間国宝・前田さん来社 鳥取で来月開催

 白磁の人間国宝、前田昭博さん(69)=鳥取市河原町本鹿=が20日、同市富安2丁目の新日本海新聞社を表敬訪問し、11月8日に同市今町2丁目の丸由百貨店で始まる白瓷(はくじ)展の見どころをPRした。鳥取市内での個展開催は8年ぶり。

 前田さんは器の表面に手指で凹凸を施したり面取りをするなどして独自の世界を築き、2013年、鳥取県在住者で初の人間国宝に認定された。16年には工芸が盛んな地元西郷地区の特色を地域振興に生かす「工芸の郷(さと)」構想を提唱し、住民主導で作家の移住促進に取り組んでいる。

 今展には、つぼや花器など新作約60点を出品。山陰に降る雪の白さが創作の原点だとし「工芸の産地ではない、この地にいるからこそ生まれた白磁。温かみのある陰影や表情の違いを楽しんでほしい」と来場を呼びかけた。

(野木絢)

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