鳥取砂丘砂の美術館(鳥取市福部町湯山)は22日、第15期展示「砂で世界旅行・フランス編」(4月19日開幕)の砂像制作の様子を報道陣に公開した。フランスの伝統や歴史、文化をテーマに、世界12カ国から来日した砂像彫刻家20人が慎重に作業を進めている。
今回のテーマは今夏のパリ五輪・パラリンピックにちなんで設定。約3千トンの砂を使い、屋内に17作品、屋外に1作品を配置する。
ベルサイユ宮殿は幅約22メートル、高さ約5メートルの大作。スケール感と細かな模様が同時に楽しめる。ノートルダム大聖堂は約20分の1スケールで造られており、どこから見ても迫力を感じられる。ルーブル美術館所蔵の名画も立体的に再現する。
制作期間は3月末までで、現在の完成度は全体で6割ほど。茶圓勝彦総合プロデューサーは「間違いなく満足してもらえる展示になることを確信している」と語った。