森にいるよう 緻密な鳥木彫 智頭、門永さん作品展

 境港市の門永哲郎さんの野鳥彫刻作品展「木鳥(ことり)」が、智頭町智頭の国指定重要文化財「石谷家住宅」で開かれている。本物の野鳥と見まがうような緻密な仕上がりの木彫作品が来館者の心を魅了している。6月23日まで(5月18、19両日は作家の作品解説がある)。

 門永さんは30年以上前に、野鳥写真からバードカービング(野鳥彫刻)の世界に引き付けられ、鳥の羽音が聞こえるかのような細密に表現した木彫作品を創作している。県東部での個展開催は初めて。

 会場には凜(りん)としたたたずまいのコハクチョウから、ちょこんとした子スズメまで23点を出展。シナの木で青いオオルリの羽の毛ば立ちを表現し、ピンクの大山桜の対比を捉えた「春の風」をはじめ、ハスのつぼみの上で出合ったカワセミとハグロトンボ、同住宅の床の間から庭の借景を臨んでいるようなアオバズクなどが展示されており、森の中にたたずんでいるような展観となっている。

 同町内の20代の女性は「羽一枚一枚がリアルに表現されている」と話した。

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