-「ワニくんがやってきた!」制作のきっかけを教えてください。
出版社と作家の塩野米松さんから絵の制作依頼があり、始まりました。
-制作過程で大切にしていることは。
まず、これはどういう物語なんだろうと熟考しました。ワニの子が園にやって来るというのはどういうことなんだろう、普通に考えたら、リアルに考えたら大変なことじゃないだろうかと思いを巡らせました。
ファンタジーの世界でも、そのものの本質やリアルさがとても大切です。そういえば、園では子どもたちのお昼寝の時間があるなあ、そうだワニくんに寝言を言わそう。そこからこの物語がひらめき、くっきり見えてきました。
「ミャコミャコ ヨシヨシ」まことくんが赤ちゃんだったころ、よくじいじが言っていた言葉です。まことくんから聞いたお母さんは、ふと思うのです。「もしかしたら、じいじ?」昔から日本人の中にある直感霊感のようなもの。不思議でリアルなこと。絵を描くのは現場をリアルに描くことです。
これで私はワニくんがなぜ園にやって来たのかを納得して描くことができました。
-コンクールにチャレンジする子どもたちへメッセージをお願いします。
私は子どものころから絵を描くのが好きでした。学校の帰りにわら半紙を買って、帰り道にいろいろと思いを巡らせて、家に帰ってからマンガのような絵物語を描いて空想想像するのが大好きでした。自分の好きなことを見つけて、楽しんでその道に進んで行ってください。面白いことがいっぱい待っていますよ。
1947年埼玉県秩父生まれ。70年、「アンアン」に連載した「きむずかしやのピエロットのものがたり」でデビュー。「ねぎぼうずのあさたろう」シリーズで小学館児童出版文化賞、「みずくみに」で日本絵本賞、「小さなスズナ姫」シリーズで赤い鳥さし絵賞、「ぼくとお山と羊のセーター」で産経児童出版文化賞タイヘイ賞を受賞。初の自叙伝に「人生はチャンバラ劇」がある。
募集要項
◆内容 課題図書を読み、絵てがみまたは感想文を書いて応募する。各部門1人1点
◆応募方法 所定の応募票に必要事項を記入して作品に添付し、〒680-8688日本海新聞事業部「読書コンクール」係へ郵送または持参する
◆締め切り
2025年1月17日(金)必着
※詳しくは日本海新聞ホームページをご覧ください。
主 催 鳥取県学校図書館協議会
新日本海新聞社
特別協賛 鳥取銀行