障害の有無を超えて踊りを楽しむインクルーシブダンスグループ「星のいり口」(佐分利育代代表)の第5回発表会「チャレンジ!!」が27日、鳥取市のとりぎん文化会館小ホールで開かれた。31人のダンサーが約150人の観客を前に思い思いのダンスを披露し、観客らは多様性にあふれた芸術の世界を楽しんだ。
同グループは2007年に活動を開始。あいサポート・アートセンター障がい者アート活動支援事業の補助などを受け、プロの指導でダンスに励んでいる。
自分たちで選曲や振り付けをした迫力あるソロダンスや、息の合ったユニットダンスなど15演目で構成。宝塚歌劇団の演目や「マイ・フェア・レディ」などのミュージカルの振り付けを手がけた舞踊家の前田清実さんもゲスト参加し、出演者全員でダイナミックな踊りを見せると、会場は拍手で盛り上がった。
星のいり口のメンバーでペアダンスなどを披露した竹元裕貴さん(29)は「踊っていてうるっときた。ホール全体を使って思い切りダンスができた」と達成感に満ちていた。職場の同僚の応援に訪れた同市内の20代女性は「迫力があり、個性あふれるダンスだった」と話した。