円通寺人形操り方真剣に 鳥取大地域調査一環12月公演向けけいこ

 鳥取大地域学部の学生が、鳥取市円通寺に江戸時代から伝わる鳥取県指定無形民俗文化財「円通寺人形芝居」のけいこに取り組んでいる。16日は、円通寺人形芝居伝承館を訪れ、保存会の会員から人形芝居の歴史を学んだほか、人形の扱い方の手ほどきを受けた。

 

 同学部の2年生が1年間にわたって地域の現状や課題などを調査する「地域調査プロジェクト」の一環で、学生8人が参加した。

 学生らは、12月7日に鳥取市湖山町南4丁目の鳥取大で予定している人形芝居の公演に向けたけいこに取り組んでいる。人形1体を動かすには3人が必要で、学生らは、目や手足などの動かし方を教わった後、頭と胴体を両手で持つなど操り方を学んだ。

 同地区の人形芝居は、江戸時代に鳥取城の築城などの際に労働者が歌った「念力節(がんりきぶし)」に合わせて円通寺の若者が人形芝居をしたことが始まりとされる。

 松田裕理さん(19)は「庶民の娯楽から始まった歴史は興味深かった。思った以上に人形が重く、ちゃんと動かせるよう頑張りたい」と笑顔。円通寺人形芝居保存会の西村一重会長は「熱意が伝わってくる。若い世代に広がってくれたら」と期待した。

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