究極のあまご料理

吉武英行 五感の旅

 人里離れた源流にひっそりとたたずむ隠れ家、囲炉裏端で絶品「原種アマゴ料理」を堪能。究極の「アマゴ料理」。うわさはずいぶん前から聞き及んでいたが、やっと訪ねる事ができた。

 三重県、美杉町川上にある奥深い山の中にたたずむ「坂本小屋」は神秘的な建物にも見える。「アマゴ養殖」を主業にするレストランだ。「天然と養殖」。このように聞くと「天然」の方は聞こえが良いのかもしれないが、しかし、水質や環境の変化により、どんどん天然のアマゴの素晴らしさが失われつつあるという。

 養殖を始めた理由に、本来の姿のアマゴ、魚紋、朱点とともに鮮やかで、体形の整ったものを選び別養して親魚を育成しようとしたのが、養殖を始めたきっかけだったという。店舗敷地内で稚魚から飼育したアマゴのみを使用し、他から親魚や稚魚を導入はしないそうだ。「限りなく天然に近い養殖アマゴ」を食べてほしいというのが営業の理由。自然の中の非日常空間。坂本小屋の魅力は立地条件にもあり! 人里離れた大自然の中、絶品のアマゴ料理を味わう。ぜいたく極まりない。

 近隣の名所旧跡も紹介しておこう。美杉ふるさと資料館、ゆかりの深い伊勢国司、北畠氏の古文や鎧(よろい)などの資料と、この地で使用されていた農具なども展示している。ここを訪れた後に、北畠神社を詣でるのがお薦めコースだ。道の駅、美杉もぜひ立ち寄ってほしい。純木造建築、バリアフリーを完備した美しい「道の駅」だ。

 美杉は隠れたグルメロードである。他にも超がつくほど洗練されたイタリアンレストラン、日に2組しか予約ができない超こだわりの和食の店等々。グルメ探検していただきたいお薦めの地であることは保証する。

 (ホテル・旅館プロデューサー)

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