大阪ニュース

苦しい時こそ芸術の力 堺拠点の3団体が結束

2020年7月28日

 堺を拠点とする三つの芸術団体が集結して創るステージ「Teatro Trinitario 2020 バレエ×オペラ×オーケストラ」が9月22日、堺市堺区のフェニーチェ堺大ホールで上演される。「いま、堺が共鳴する」をキャッチフレーズに、新型コロナウイルス感染拡大防止に努めながら初の試みに熱を入れている。

初の3団体合同ステージに挑む出演者ら=堺市のフェニーチェ堺大ホール

 野間バレエ団、堺シティオペラ、大阪交響楽団の3団体で制作する公演。1992年創立の野間バレエ団は、すべての定期公演を地元の堺で上演し、“堺でしか見ることができないプログラム”にこだわってきた。

 堺シティオペラは86年に旗揚げ公演を行って以来、定期オペラ公演やコンサートなど堺市民に密着した音楽活動を展開する。“堺から世界へ”がモットーだ。

 大阪交響楽団は80年創立で今年40周年。2000年から堺を本拠地とし、大阪市内での定期演奏会などを行ってきた。19年10月に堺市民芸術文化ホール「フェニーチェ堺」がグランドオープンしたことで、今後地元での演奏会にも力を入れていくという。

 3団体はそれぞれに共演する機会はあったが、一堂に会するのは初めて。オーケストラピットを有し客席2千席のフェニーチェの大ホールができてこそ実現するもので、三位一体劇場という意味のイタリア語「Teatro Trinitario」をタイトルに、それぞれの持ち味を融合した舞台を創る。

 柴田真郁さんの指揮で、前半はソプラノの並河寿美さんをソリストに、ワーグナーの歌劇「タンホイザー」より「歌の殿堂のアリア」や、Kバレエカンパニーの中村祥子さんを特別ゲストに迎え、野間バレエ団副団長の野間景さんの振り付けによる「ボレロ・フェニーチェ」(ラベル:ボレロ)など。

 後半は歌い手も踊り手も、そして弾き手も一緒に、ビゼーの歌劇「カルメン」を抜粋して上演する。カルメンに福原寿美枝さん、ミカエラに水野智絵さん、ドン・ホセに松本薫平さん、エスカミーリョに桝貴志さん。合唱は大阪響コーラスと堺シティオペラ記念合唱団が務める。

 新型コロナ禍で稽古や演出にも工夫がいるが、「苦しい時だからこそ文化芸術の温かさを発信できたら」と、3団体は手を携えて準備を進めている。

 ◇公演は午後2時開演。チケットは千円〜5千円(全席指定)。


サイト内検索