生物診断研究を行う「HIROTSU バイオサイエンス」(本社・東京、広津崇亮社長)は18日、世界初の線虫がん検査「N−NOSE(エヌノーズ)」の個人向けサービスを大阪で開始した。検体を預かる「N−NOSE ステーション OSAKA」を大阪市北区に開設し、検体を受け付けている。
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検体の受け付けサービスを開始した「N―NOSE ステーション OSAKA」。申し込むと検査キットが送られてくる=18日、大阪市北区 |
「N−NOSE」は生物の嗅覚を活用することで、「簡便」「高精度」「安価」を実現したがんの1次スクリーニング検査。線虫がにおいに引き寄せられる特性を利用し、がんのリスクを評価する。これまでは医療機関を通して提供していたが、新型コロナウイルス感染拡大を受け、昨年末から東京と福岡で一般受け付けを始めた。
3拠点目となる大阪のステーションは検体(尿)の受け付けのみを行い、東京か愛媛の検査センターで検査実施後、結果は約6週間後に郵送される。希望者は専用サイトから申し込み、送られてくる検査キットで検体を採取してステーションに提出する。検査価格は税別9800円で、別途送料700円が必要。
サービス開始早々に検体を提出しに来た、大阪市在住の会社員の女性(43)は「同じ年の友人が、がんで亡くなって自分も気になっていた。新型コロナで病院には行きにくいので、近くにステーションができてありがたい」と話した。
同社事業企画部の中越剛さんは「通勤やショッピングがてら、気軽に検体を提出できる。検査をより身近に感じていただき、半年から1年ごとに検査してほしい」と利用を呼び掛けた。
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