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司法試験延期できない? 会場、換気面で不安も

2021年5月12日

 新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言が延長された中、12日から4日間、全国7都市9会場で本年度の司法試験が実施される。感染拡大を背景に受験予定者などから、試験の延期を求める声が上がっている。中でも試験会場となる大阪市中央区のマイドームおおさかの会場は窓がなく、換気面での心配があるとして、「せめて宣言解除後に実施を」と望んでいる。

司法試験が予定されているマイドームおおさか=大阪市中央区

 司法試験を巡っては、最初の緊急事態宣言中だった昨年は8月に延期。今回、法務省は試験を予定通り、今月12、13日と15、16日に実施すると発表した。受験予定者は3733人。

 受験生らでつくる有志のグループ「司法試験の延期を求める会」(神奈川県)は、7日に会場のある東京都と大阪府に延期を要請する文書を提出した。

 大阪会場となるマイドームおおさかの試験会場は換気が不十分で、さらに試験時間が4日間で20〜30時間にも及ぶことから、感染リスクが高いとみている。他府県から受験生が集まることもあり、近畿一円に感染拡大を引き起こす危険性も懸念する。

 その上で、実施に際して府には矛盾があると主張。一つは緊急事態宣言下での実施は府民の生命、健康だけでなく、大阪の医療従事者への負担を増やす可能性があるとする点。二つ目は府職員採用試験は5月中旬から延期しており、危険性を認識。さらに10日の全国知事会での緊急提言にある徹底的な措置の実施に反していないか、という点を指摘している。

 大阪会場で受験を予定している大阪大法科大学修了の男性(24)は「法務省が試験を実施するといっても、府内の催事の開催制限は可能なはず」と期待を込める。試験については「自らの人生を左右する。個人や社会の負担にならず、万全の態勢で受けたいだけだ」と重い口調で訴えた。


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