大阪市史跡探訪

 家のご近所、見慣れた建物、公園の前に石碑が立っていないだろうか。その一つ一つが貴重な歴史資料であったり、今は見ることのできない跡を示していたり。身近にあふれるマジカルミステリー。碑文を読めば膝をぽん! 意外な発見、感心、納得の大阪市顕彰史跡を写真で紹介する。

大阪市史跡探訪(1) 淀川区

2021年6月1日

十三渡し跡 (新北野1丁目)

 十三には、街道を通る人たちが淀川を舟で越えるために利用した渡し場があった。1878年に木橋ができたため、渡しはなくなった。川の北側の乗り場は、現在の十三大橋北詰の辺り。南側は、淀川の大改修で川幅が広がったため今は川底となった。


三津屋城跡伝承地 (三津屋中1丁目)

 光専寺の周辺は「字 城之前」と呼ばれ、この一帯が城跡と推測される。『摂陽群談』(1701年刊)では戦国武将の三好政長や長慶が拠点とした中島城の跡にあてる。『大阪府全志』(1922年刊)では楠木正行の築城としている。


堀城跡伝承地 (十三本町2丁目)

 十三渡し北岸の要地にあった城で、『西成郡史』(1915年刊)では1566(永禄9)年に細川藤賢の築城とされる。31(享禄4)年の大物崩れの戦い時にはすでにあった堀城にあてる見解もある。武田薬品工業大阪工場前にある解説板には、城郭の一部とみられる方形区画のある堀村地籍図を紹介している。



三国の渡し跡 (西三国4丁目)

 1873年、神崎川に三国橋が架かる以前は渡しがあり、南北朝の争乱を描いた軍記物語「太平記」にも登場する。三国橋は明治以降、神崎川に架けられた最初の橋で、その後しばしば架け替えられ、1960年に現在の鋼製になった。阪急電鉄三国駅の北約250メートル。



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