トレンド特急便

百貨店業界初 生ホールケーキ宅配

2019年9月28日

阪急うめだ本店 10月9日から予約開始

阪急うめだ本店で人気ブランドのホールケーキ
自慢のケーキをアピールする「セイイチロウ ニシゾノ」の西園オーナー

 誕生日や結婚記念日、クリスマスなどの特別なひとときを華やかに演出してくれるホールケーキ。百貨店の人気ブランドともなれば垂ぜんものだが、満員電車や悪天候の下、持ち運ぶには骨が折れる。阪急うめだ本店(大阪市北区)は、客のこんなニーズに応えようと、生ホールケーキの通年宅配サービスの予約を10月9日から開始する。同店によると生ホールケーキの通年宅配は百貨店業界では初めてになるという。

 同店のホールケーキの年間売上総額は約5億円。ホール数に換算すると1日平均約300台にのぼる。近年はイベント用に大型ホールケーキを買い求める法人客も目立ち始め、クリスマスシーズンの混雑を解消する方策としても「宅配」に着目した。

 一番の課題は「形崩れ」と「温度管理」だった。運搬にあたり、衝撃に強く温度を10度以下に保てる「特殊な箱」を用意。ケーキだけを運ぶ専用車で「100回以上」の実証実験を重ね、実現にこぎつけた。

 同店フード商品統括部フード新規事業開発部の馬場淳士部長は「今までなかなか宅配できないという固定概念のあった生ケーキが送れるようになり、マーケットが広がった。ギフトマーケットまで取っていける、可能性を秘めた事業」と位置付ける。

 配達区域は大阪市、豊中市、吹田市で、宅配料金は990円(4〜6号サイズ)と1650円(7〜10号サイズ)。取り扱いは同店で展開している11ブランドに、府内にある人気菓子店6ブランドを加えた計17ブランドでスタートする。

 大阪市西区の菓子店「セイイチロウ ニシゾノ」の西園誠一郎オーナーは「店頭販売だけでは厳しい時代。町のパティスリーとしても宅配は手間がかかり難しかったが、百貨店とタッグを組むことで問題が解消し、売り上げも向上していくのではないか」と期待する。



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