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痴漢抑止バッジ デザイン決まる

2020年1月25日

おしゃれで愛らしい、受賞作5点

痴漢抑止バッジデザインコンテストで選ばれた受賞5作品(下列中央が最優秀賞の作品)
最優秀賞に選ばれた江口さん(右)と、痴漢抑止活動センターの松永代表理事(C)Hal Photo Works

 一般社団法人「痴漢抑止活動センター」(大阪市中央区)は、痴漢の抑止に向けたバッジのデザインコンテストを行い、全国約600点近い応募の中から選んだ受賞作5点を決定した。おしゃれで愛らしいデザインが施され、女子生徒が電車などでかばんにつけやすいようになっている。加害者の目に触れ、痴漢を思いとどまらせることが狙いだ。

 バッジデザインコンテストは5回目。電車やバスの車内での痴漢被害を防ぐことを目的としている。コンテストでは中学生、高校生が抵抗なく身につけられ、痴漢を思いとどまらせるような内容のデザインを学生を対象に募集した。

 今回は全国126校から高校生、大学生、専門学校生を中心に581点の応募があった。二次審査には多数の中学生、高校生が参加。最終審査の審査員長は課題解決型のアパレルブランドを運営する「ウツワ」社長のハヤカワ五味さんが務めた。また性犯罪などさまざまなアディクション問題に携わる大森榎本クリニック精神保健福祉部長、斉藤章佳さんがコンテスト全体のアドバイザーを務めた。

 昨年12月に授賞式が行われ、最優秀賞は宮崎県立佐土原高校産業デザイン科の江口翔太さんが選ばれた。タイトルは「可愛(かわい)くても許されません」。愛くるしい顔のカワウソがスカートに手を伸ばし、同時にその体を手錠がすっぽり覆っているデザイン。

 どの作品も「痴漢は犯罪です」「私たちは泣き寝入りしません」と共通のメッセージを添えている。ほかの4作品は、腰に手を当て、厳しい表情で前を見据える女子生徒の姿を描いたものや、ウサギやライオン、リスなどの動物がじっと見つめるデザイン、またカメラのレンズ部分だけを強調したデザインなど、工夫を凝らした作品が選ばれた。

 受賞5作品のうち、二つは男子が受賞。またデザインの応募者の29%が男子だったという。

 同センターの松永弥生代表理事(54)は「多くの人がコンテストをきっかけに痴漢問題を考える場になればうれしい。痴漢問題は男性と女性が対立しがちだが、デザインを通して一緒に考えることができる」と話している。

 5作品は今年3月に商品化する。公式サイト「立ちあがれ、JK!−痴漢抑止バッジ−」で通販する。



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