トレンド特急便

世代を超えた交流を

2020年8月26日

音楽スタジオ付きシェアハウス併設コミュニティースペース「OTOGISOU」

開放感のあるリビングに立つ梶谷浩美さん
さまざまな楽器が置かれたスタジオでピアノを演奏する梶谷泰男さん
1階のコミュニティースペースに集まった内覧会の参加者ら

 大阪市城東区東中浜3丁目に9月1日、音楽スタジオ付きシェアハウス併設のコミュニティースペース「OTOGISOU(オトギソウ)」が全面オープンする。運営する梶谷泰男、浩美夫妻の「まちに開かれた建物を」という思いを、リノベーション事業を手掛ける「美装空間」(同市港区、鯛島康雄社長)が具現化。築50年の住居件工場が、世代を超えた交流スペースに生まれ変わろうとしている。

■女性専用7人入居可

 シェアハウスは女性専用で7人が入居できる。共有スペースは、木造在来工法の小屋組の梁(はり)を生かし、天井をぶち抜いたリビングダイニングキッチンが特徴。面積はリビング、ダイニングキッチンともに約15平方メートルで、天井の高さと空間的な広がりが感じられる。身支度などで洗面台が混み合わないように通常の1階の洗面所だけでなく、個室フロアにも洗面台を設置。個室は全7室で、面積は約7〜7・5平方メートル。家賃は月額5万1千円〜5万6千円で、共益費が1万2千円。

 梶谷夫妻は、現在20代の3人の娘を育てた経験がある。入居者には地方出身の学生を想定しているが、浩美さんは「若い女性との距離感は分かる。地方出身者だけというこだわりがあるわけではなく、みんなで楽しく生活できれば」と話す。

■防音スタジオ完備

 スタジオには、残響の強い和太鼓演奏にも対応できる防音性能を持たせた。大小2部屋で構成しており、大部屋にはグランドピアノやドラムセット、コントラバス、エレキベースやフォークギターが置かれており、使用可能。ミニライブやダンスレッスンもでき、小部屋では個人レッスンを想定している。音楽家の泰男さんは「置いてある楽器は洋楽のセットだが、河内音頭なんかも取り入れており、地域の人にも参加してもらえれば」と期待する。

■つながる空間

 建物運営の鍵となるのが1階のコミュニティースペース。「夢に向かって頑張る若者と、地域の幅広い年代の人たちがつながる場をつくりたい」という夫妻の思いがカフェに加えて、子ども、若者から高齢者まで幅広い年代が気軽に出入りできる居場所空間の設置につながった。「気軽にぶらっと寄ってもらえるような場所になれば」と地域とのつながりを重視する。

 シェアハウスを提案した美装空間の鯛島社長は「シェアハウスを併設することで、新しく定住する人と地域の人が接するコミュニティーの場になり、家賃による収益安定も可能。大阪市内にも多くの空き家があり、スモールビジネスのモデルになれば」と期待を寄せる。



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