トレンド特急便

シェアキッチン「プレオープンズ」開設

阪急山田駅直結 「Dew阪急山田」
2020年12月2日

「手軽に自分の店」…起業を支援

「起業を怖いより、おもしろいと感じてほしい」という向井さん(左)と、内装を手掛けた笹原さん
木をふんだんに使った店内の様子。天井には木組みの屋根が掛かる

 吹田市の阪急山田駅直結の商業施設「Dew(デュー)阪急山田」に、シェアコーヒースタンド・シェアキッチンを兼ね備えた「プレオープンズ」が開設された。開業を目指す人が経営のノウハウを実践で学ぶほか、イベントや催事で料理やお菓子を出すための工房としても活用が可能。コーヒースタンド利用者とキッチン利用者とでコラボレーションもできる。運営者は「起業を怖いよりも、おもしろいと感じてほしい」と背中を押す。(光長いづみ)

 運営するのは、コーヒーの焙煎(ばいせん)豆製造販売「みさご珈琲」(兵庫県宝塚市、向井務代表)。同社では、2014年から焙煎技術を学ぶ「珈琲塾」を開講し、卒業生は130人を超える。

 一方で、開業を目指すも資金面や複雑な手続き、プレッシャーから諦める人も多かった。向井さんは「“お店したい難民”が多く、気軽に営業できる場所を作りたかった」と話す。

 場所は、大型スーパーやドラッグストアが並ぶ商業施設の1階。約23平方メートルのスペースには床や棚、カウンターに木材がぜいたくに使われ、安らぎの印象を与える。そして、目を引くのが天井にある木組みの四つの小さな屋根だ。

 内装を手掛けたのは、国内外でインスタレーション作品を発表するアーティストの笹原晃平さん。天井の木組みは「コミュニティーは大きな一つの屋根ではなく、小さな屋根の重なり」というコンセプトを表したもので、個人事業主の集まりだが、それぞれが人や場所を通してつながっていくことを表現している。床や棚は向井さんをはじめ、店に立つメンバーも一緒に制作した。

 店は、キッチンとコーヒースタンドをそれぞれ1時間500円に設定。1日最大8時間を4千円で貸し出す。現在は9組が登録。空いている日は、透明のシャッターを閉めて笹原さんの内装を作品として眺めるようにしている。

 開業を見据え、オリジナルの屋号で看板やショップカードを作って出店することができる上、専門家から税務処理や商品開発、商圏調査などのサポートを受けることもできる。

 「大きなショッピングモールだが、地域の人たちが通う商店街のような場所」と向井さん。「シニアや子育て層、お店をやってみたいという人の練習場や道場のような感覚で、プレオープンズを踏み台にしてほしい」と呼び掛けている。

 料金の詳細はホームページ「プレオープンズ」(https://preopens.com/)。



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