トップページ » 一覧

歴史の窓「宇倍神社古墳−収蔵庫から発掘した因幡の古墳−」

20年9月15日(火) 〜 20年10月25日(日)

 昭和17年の秋、鳥取市の宇倍神社境内の法面が崩れ、竪穴式石室が露出しました。宇倍神社古墳(別名は宮ノ下46号墳など)の発見です。石室から銅鏡や管玉、鉄剣、鉄鏃(てつぞく)などの副葬品が次々と見つかりました。しかしほんの一瞬だけ日の目をみた石室は、大半の副葬品と共にすぐに埋め戻されました。ところが、当館には、このとき神社が神祇院(じんぎいん)へ提出した報告や記録類(いずれも写し)が残っています。これは郷土史家の川上貞夫氏(故人)が書き残したもので、今は見ることのできない古墳の実態を知りうる貴重な資料です。
 これをみると博物館に居ながらに、発掘現場で新事実が徐々に明らかになるのに似た感覚を覚えました。一方で神社には埋め戻しを免れた副葬品の一部が残っています。最近、展示に向けた調査のため、神社所蔵の副葬品を借用してX線調査を行ったところ、うち1点が古墳時代中期(5世紀代)の畿内を中心に分布する二段(にだん)逆刺(かえり)鏃(ぞく)であることが分かりました。これは鋭い逆刺を2段にわたって刻んだ鉄製の鏃(やじり)です。県内で4例目、山陰両県で合わせても6例目となる貴重な発見です。現在、当館歴史民俗展示室の「歴史の窓」コーナーでは、これらの宇倍神社古墳に関連する資料を集めた展示を開催中です。当館所蔵の川上資料のうち、宇倍神社古墳に関連する資料は初公開となります。この機会にぜひご覧ください。

 ◇歴史の窓「宇倍神社古墳−収蔵庫から発掘した因幡の古墳−」は10月25日まで、鳥取県立博物館で開催。

鳥取県立博物館 その他イベント

日程は変更される場合があります。
投稿マークのついたイベントの詳しい内容は投稿者に確認してください
2020.10
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
2020.11
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30