「自分軸」大事に毛皮復権 SNS背景に顔「盛る」【シトウレイの街角スタイル研究所 2024年春編】

  •  ゴージャスなボリュームの毛皮=3月、パリ
  •  「ザ・毛皮」の装い=3月、パリ
  •  復権した感のある毛皮=2月、パリ
  •  メンズも毛皮のコート=3月、パリ
  •  顔周りを「盛る」おしゃれ=2月、パリ

 シトウレイです、こんにちは! 今回は2024年秋冬のパリコレクションでのストリートで感じたファッションの潮流をお伝えしたいと思います。

 まずは毛皮の復活! サステナブル(持続可能)や動物愛護の観点から、長らくトレンドから距離を置かれていた毛皮ですが、マダムもキッズも着ている人が急増。皆さんが「毛皮のコート」と聞いて想像する「ゴージャスなボリュームのアレ」。一部のみ毛皮、とか、毛皮に見えなさそうな毛皮、とかではなくて「ザ・毛皮」です!

 これは「いま一度既存の価値観や当たり前を見直そう」という風潮に関係しています。つまり、サステナブルの考え方が世間の隅々にまで浸透して「当たり前」になった。その「新・当たり前」を見直す流れなんです。

 「毛皮よりエコファーが世間的に良いっぽい」という考え方が見直されると―。「食肉用の動物の毛皮を使うのは、資源を使い切る意味においてはエコでは?」「古着の毛皮を着るのはモノを大事にすることでは?」「石油由来のエコファーってサステナブル?」と、矛盾に気がつきます。

 「世間が言うから毛皮はダメ」というのは、ある意味“他人軸”での価値観。「私はこういうスタンスです」と...

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