「天の真名井」の水車復活 小屋のかやぶき屋根も修復

 米子市淀江町高井谷の名水「天の真名井」で、壊れた水車小屋を地元自治会が修復し23日、住民らにお披露目された。今後は水車で精米した米を販売するなどして継続的に管理していく方針。

 天の真名井ではかつて、豊富な湧水で水車を回して米をつく風景が見られた。水車は3基あったという。残っていた1基は2021年から動かなくなった。

 自治会は22年から、地域のシンボルの水車を再生するプロジェクトを開始した。自治会費のほか鳥取県と市の補助金、クラウドファンディングなどで事業費990万円を確保。水車やかやぶき屋根、米つきの設備などを修復した。

 お披露目式では、関係者らが水路のせきを開けると水車が回転。地域に再び、コトンコトンと米をつく音が響いた。自治会の野口高志会長(49)は「水車の経年変化も楽しめる。多くの方の力でいいものができた」と謝辞を述べた。

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