大阪ヒト元気録

アーティスト支援に喜び

BODAIJU EXPOを企画
仲村 伊太利さん
2012年10月24日

ホテル丸ごと会場 来月一大イベント

11月に開くホテルを丸ごと借り切ったアートイベントを前に、アートへの思いを語る仲村さん

 北区でアーティストの活動を応援するエンターテインメントカフェ「Bodaiju Cafe(ボダイジュ・カフェ)」を経営する仲村伊太利さん(34)。エンターテインメントをテーマに11月24、25の両日には中央区の「NEW OSAKA HOTEL心斎橋」を丸ごと借り切ったアートイベント、「BODAIJU EXPO」を開く。

■芸人から転身

 豊中市出身。「子どものころから面白いことや人を喜ばせることが好きだった」という仲村さん。高校卒業後、養成所を経てお笑い芸人の道に進んだ。吉本興業に所属し、東京を拠点に活動していた。

 転機は2000年に起こった。料理研究家の母親が吹田市内で店を開く予定だったものの、オープン1カ月前に突然、脳梗塞で倒れた。急きょ、店を任されることに。子どものころから母親の影響で料理は手慣れたものだった仲村さん。やがて自然と店にはミュージシャンやアーティストが集まるようになった。

 そんな中、資金面などの問題でアーティストが作品を発表する機会に恵まれないことを知る仲村さんは、週替わりで店内をアーティストに作品展示の場として、無料で貸し出すようになった。07年には店が手狭になったこともあり、扇町公園に近い現在の場所に移転。店内ではアーティストの個展をはじめ、週末にはライブも開かれる。

 こうした活動を「店の中で終わらせるのはもったいない」と考え、09年には扇町公園を会場にしたイベントを開き、千人を動員。10年には中津のホテルのワンフロア50室を使ったアートイベントを企画し、2千人が詰め掛けた。

■100組が一堂

 11月のイベントでは作家の石田衣良さんの書籍カバーなどを手掛けるイラストレーターの中村佑介さんら著名な作家をはじめ、若手を含む絵画や造形など100組のアーティストがホテルの一部屋ずつに入り、それぞれの部屋をプロデュースするとともに、来場者に作品の解説役をこなす。

 仲村さんは「どの部屋を見てもらっても面白い部屋になる。誰でも楽しめるアートに触れる機会として、アートに興味のない人に来てもらいたい」と話す。

 BODAIJU EXPOは入場料千円。中学生以下は無料(要学生証)。

 問い合わせは電話06(6361)3303、Bodaiju Cafeへ。

 ○…芸人という立場から、カフェのオーナーとしてアーティストの活動を支援するいわば裏方役となった仲村さん。「たくさんの人を応援した方が何倍も自分に返ってくる」と、やりがいを語る。アートイベントを前に、その目が一層輝いて見えた。

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