私の働き方改革

学習塾の可能性に開眼

2017年10月18日

原点は自身の中学時代

“三方よしの精神”の経営理念を述べる福盛さん

大学生で起業

 1993年の3月、私は大学2年生になろうとする19歳の春休みに、大阪市城東区に第1校目を開校しました。起業の原点として、中学生の頃、大阪は校内暴力の全盛期で、学校が荒廃していたということが挙げられます。私自身は不良と呼ばれる生徒にはなりませんでしたが、勉強に対するやる気がなくなっていきました。このままではいけないと思って町の学習塾に入ったら、勉強がよく分かるし、面白いし、何よりほめてくれるということでやる気を取り戻し、進学校に行くことができました。

 自分の原体験として、学校がだめでも塾が良ければ浮かばれる人もいるということが分かったので、大学1年の時に3社の塾を掛け持ちし、週6日塾講師の仕事に従事しました。一生懸命予習をして授業に臨んだところ数千人いる大手塾の講師陣の中でよく分かる、信頼できるなどアンケートの多くの項目で1位となり、実際に担当していた生徒の成績が大幅にアップしました。

 大変な努力をして授業に臨んだとはいえ、一介の大学生があっという間にトップ講師になるということは、大手塾といえども指導品質は講師の技量に大きく左右されます。何がしか改善の余地があるのではと考えるようになり、低価格で、いろいろな学力の人が学びに来られる場を作ろうと思い、学生の身で塾を開業したのです。現在、「個別指導キャンパス」の名で関西に約280教室、約1万2千人の生徒を指導しています。

三方よしの精神

 経営理念についていえば、最初から明文化されたものではなく、仕事をやっていく過程で、実務的あるいは実践的に学び悟っていったものが経営理念としてどんどん高まっていきました。現段階では、「教育を通じて顧客、社員を幸せにします。社員の心と生活を豊かにします。事業を通じて全人幸福社会の実現に寄与します。“三方よしの精神”(売り手よし、買い手よし、世間よし)を大切にします」と定めています。

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 大学生時代に起業し、現在「個別指導キャンパス」の名で関西に約280教室・約1万2千人の生徒を指導している新教育総合研究会「個別指導キャンパス」(大阪市北区)代表取締役、福盛訓之(ふくもりとしゆき)さん。“三方よしの精神”を信条とする福盛さんに「私の働き方改革」をテーマに全5回にわたり寄稿していただいた。

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