澪標 ―みおつくし―

お墓のお引越しとは

永井 玲子
株式会社ユニクエスト・オンライン経営企画部広報課長   
2017年3月20日

 私たちユニクエスト・オンラインは、「価格不明瞭な業界を明瞭に」という企業理念を掲げている大阪のIT企業です。サービスの一つとして「小さなお葬式」という定額のお葬式サービスを運営しています。

 人生の終わり、いわゆる「終活(しゅうかつ)」にまつわるサービスを運営しているので、日々お客さまのお困りごとに関するお話を聞く機会が人より多いかもしれません。新聞やテレビで見聞きしたようなトラブル事例さながらのお悩みを抱いて、当社にご相談いただく方もいらっしゃいます。

 そんなお話を聞いているからこそ、縁起が悪くても事前に知っておいていただきたいことがたくさんあると感じています。

 皆さまの大事な方が亡くなられた時に、困りごとを解決できるサービスをつくろう、そんな思いを胸に社員一同日々さまざまな課題に取り組んでおります。

 さて、3月20日はお彼岸の中日でした。皆さまお墓参りはされましたか。当社に寄せられる声で去年から増えているのが、一度埋葬した遺骨を新たな場所に移し供養するいわゆるお墓のお引越し「改葬(かいそう)」に関するご相談です。

 当社では、昨年10月に「お墓のお引越し」というサービスをスタートしましたが、すでに180件を超える相談が寄せられています。その理由も地域もさまざまで、「お墓が二つあるので、一つにしたい」「お墓の継承者がいない」「子どもに迷惑をかけないよう、先祖の遺骨を永代供養にしたい」などの相談が寄せられております。

 お墓を閉じたり移動させたり、どんな思いでそんなことをするのかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、皆さま真剣に今後をお考えになっての事です。2009年に第一生命経済研究所で取られたアンケートでは「いつかは無縁墓になる」というご心配をされている方が、全体の54・4%というデータが出ています。

 ご夫婦ともに一人っ子という方や、実家のある土地を出て大阪に移住しているという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。ひと昔前に比べ、ライフスタイルが多種多様に変わってきています。お墓を継承する方がいなくなると、いずれお墓は管理をされず荒れ果てた「無縁墓」となってしまいます。無理なく祖先や亡くなった故人様を供養し続けるために、いま改葬を選択される方が増えているようです。

 大阪府内の改葬も毎年数百件のペースで増加傾向にあり、厚生労働省「衛生行政報告例」によると、15年には4千件を超えています。当社へも、お彼岸までに改葬をしたいというお客さまからの問い合わせが複数寄せられました。春彼岸でふるさとのお墓参りをした際、困ったという方は一度検討してみてはいかがでしょうか。

  (大阪市西区)