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さわやかNPO






 
太陽光パネルをアピールする辻田充利理事長
太陽エネルギー政策機構
理事長 辻田 充利
住 所 大阪市中央区道修町
3の3の10の202
電話
06(6227)8189
FAX
06(6227)8109
ホームページ http://npo-taiyou-energy.com/menu04.html

2009/02/22

 地球温暖化の改善のため太陽光発電設備の設置を推進しようと二〇〇七年九月に設立。NPO法人という中立的な立場でメーカーと設置希望者の双方に、情報提供や設置のための計画立案、アドバイスなどを行っている。

 理事長の辻田充利さんが、太陽光発電設備の設置工事を実施している知人から普及が進んでいない現状について話を聞いたのがきっかけ。「化石燃料を使うと温暖化の原因とされる二酸化炭素が多く出るし、いつかは枯渇する。新エネルギーにはこれまでも興味があったので、自分でも何かしたかった」

 独学でメーカーによって異なる太陽光パネルの性能やさまざまな設置方法を勉強。NPO法人設立後は設置希望者の問い合わせに応じ、規模、予算、家の形状などに合った設置方法などをアドバイスしてきたが、「なかなか普及していかない」というのが実感だ。

 同NPO法人によると、一般的に一世帯が一日に必要とする電力量・約四キロワットを発電するためには約三百万円(太陽光パネル代、工事設置費用込み)がかかるとのこと。元を取るためには約十五年、中古のパネルなどを使い費用を抑えても八年は使い続けなければならない。この費用対効果がネックという。

 普及を進めるキーポイントとして考えるのは行政の強力なサポート。今後はシンポジウムなどでより多くの人に情報を発信し、国や自治体によるこれまで以上の設置補助の機運を高めることも検討している。また国内に限らずカンボジアなど海外での普及にも尽力する方針で動いている。

 辻田理事長は「それぞれの家庭に合った太陽光パネルを教えてあげたい。設置だけでなく、太陽光発電で知りたいことがあれば気軽に電話してきてほしい」とアピールしている。





 
健康経営について情報交換するメンバー
健康経営研究所
理事長 岡田 邦夫
住 所 大阪市北区西天満5の2の18
 三共ビル東館9階
電話
06(6362)2310
ホームページ http://kenkokeiei.jp/

2009/02/08

 企業で働く人たちの健康管理を経営的な視点でとらえ、戦略的に実践する「健康経営」の手法を普及、啓発している。健康管理が企業経営にとって重要性を増す中、従業員の健康と会社の利益が両立できる関係の構築を目指している。

 健康経営という考え方は、理事長で大阪ガス統括産業医の岡田邦夫さん(57)らが提唱。経営者や健康保険組合の関係者らを対象に約五年前から研究会を開いており、二〇〇五年に法人化した。

 健康経営は、三つの大きな柱で構成される。第一の視点は、個人が行う健康づくりが、投資に見合った効果を出しているか。例えばサプリメントを接取し過ぎて体調を崩せば、利益にならない負の事業を起こしたことになる。

 次に企業が行う健康診断などの健康づくり事業が、利益を生んでいるかどうか。事業を実施することで企業の生産性や創造性が上がり、休業率や労災などが減っているかが問われる。

 最後は、経営者が従業員の健康づくりにどれだけ投資するかという経営判断。従業員が心身共に健康で、前向きに仕事に取り組める環境をつくることで、生産性や従業員の士気が向上するという。

 こうした考え方を普及するため、企業や健保組合の関係者らを対象とした研修会を開催。健康づくりのコストを下げ、最大の効果を生み出すにはどうすればいいかを説いている。

 特に力を入れているのが、企業の健康管理を担当している現場の若い担当者に対する啓発。「将来、経営層になったとき、健康経営の考え方を普及することができる」(岡田理事長)ためだ。

 岡田理事長は「企業のリストラで従業員が減り、一人一人の労働時間やストレスは増加している。従業員の健康という資本を経営者がどう考えるか。経営者の役割は大きい」と指摘。従業員が健康に働ける環境づくりに向け、経営者のトップダウンを期待している。





 
携帯電話機能をめぐる問題について啓発する北野代表理事(左端)ら
えんぱわめんと堺/ES
代表理事 北野真由美
住所 堺市南区原山台5の5の10
電話・ファクス 072(299)1876・072(299)1894
メール empowerment@lily.ocn.ne.jp
URL http://www.npo-es.org/

2009/02/01

 子どもへの暴力や性教育の問題をはじめ、近年注目を集めるインターネット機能を使ったいじめなど、当事者の声を「聴く」ことを重視。課題解決のため、その時々に応じたプログラムを編み出し、学校の子どもや地域の大人に向けて啓発活動を展開する。

 北野真由美代表理事(51)らが堺市で「子どもへの暴力防止プログラム(CAP)」に取り組んだのが活動の発端。子ども自身がさまざまな暴力から自分を守る力を持っていることに気付き、その力を引き出すよう、学校などに出向いて講習会を開いてきた。

 「安心する」「自信を持つ」「自由に生きる」という三つの権利は「生きるために絶対必要なもの」と説明。それらを守るために「断る」「逃げる」「相談する」などの対処法を伝え、子どもらに実際のやりとりを演じさせる手法で理解を深めてもらう。

 こうした取り組みを始めた背景には、北野代表理事がホームステイの留学生を受け入れていた体験がある。

 海外の留学生は、自ら考え行動する力(エンパワーメント)や自尊心が、日本の子どもたちよりも強いと感じた。その違いを克服するため、大人に何ができるかを考えていたときに出合ったのが米国で開発されたCAPだった。

 子どもたちの意見を聴きながら取り組むのが特徴。その中で性をめぐる問題や、障害児とのかかわり方など個別に対応すべき課題が浮かび上がり、二〇〇二年の法人化に伴い「SAY(性・生)の会」など内部で四つの事業に分類して立ち上げた。

 近年は、携帯電話のメールやインターネット機能を使ったトラブルの声が多く寄せられるようになったため、教材やプログラムを開発。講習を始めている。

 こうした啓発活動の根底にあるのは「子どもも大人も自分を大切にし、自分らしく安心して生きられる地域社会をつくること」と北野代表理事は力を込める。そのための「エンパワーメント」だ。

 一方で「加害行為などをめぐって子どもと大人が話し合っていくのが大切。子どもが自分の言葉と向き合い、人を大切にすることにつながる」と指摘。そのために「この人なら聴いてもらえると信頼される大人が増えていかなければならない」と呼び掛けている。





 
2008年5月に長居植物園で行った「植物園×映像ワークショップ」の様子
remo「NPO法人 記録と表現とメディアのための組織」
代表 甲斐賢治
住所 大阪市東淀川区東中島4の4の4 1階
電話・ファクス 06(6320)6443
URL http://www.remo.or.jp(3月20日までに移転予定)

2009/01/25

 映像展覧会の企画、「映像を文房具のように扱える」時代の到来を目指したワークショップ、フィルムアーカイブの保存や鑑賞をする「AHA」といった、映像メディアにかかわる事業を展開している。

 一九九〇年代後半からの技術革新に伴い、現代美術における映像作品が増加。ただ「見る環境」が整備されていなかったため、環境整備と「映像とは何か」を研究する目的で二〇〇二年にNPO法人として立ち上げた。

 ワークショップでは、人類史上初めて映画を作ったといわれるルミエールの当時の映画制作手法を「ルミエール・ルール」と名付け、機材の固定や録画時間、編集・加工なしといった同ルールの条件のもと、映像を制作する「remo scope」に取り組む。

 映像の根本的な魅力に触れてもらおうと始めた企画で、これまでに三百人以上が参加。映像作家が海外でも紹介するなどして広がりを見せている。

 また、フィルム保存や鑑賞に関する事業「AHA」では、映写機がなく、鑑賞できなくなってしまった古い八ミリフィルムを眠らせないよう、機材を持った技師が各家庭へ出向く「出張上映会」を実施。

 そのフィルムに当時の街並みやお祭り、文化的行事などが記録されており、文化、社会的に価値が高く、個人で所有するだけではもったいないものに関して、所有者に許可を得て地域で開催する上映会も行っている。

 〇八年からは浪速区役所、同区社会福祉協議会と連携し、コミュニティー交流を目的とした「八ミリフィルム鑑賞会『昭和のなにわ わたしのくらし』」を実施している。

 「昔は字の読み書きができない人がいて、文字を書くことのハードルが高かった」と甲斐賢治代表。「今、人々にとって映像が当時の読み書きと同じような状況」と分析する。

 インターネット上動画投稿サイト「YouTube」の登場により、映像を発表する状況は飛躍的に向上した。「いずれ映像も文房具のように誰もが使いこなせる日が来ると思っている。高度情報化社会の中で、価値観にぶら下がるだけでなく自分で確かめる技術を持ってもらえれば」と話している。

 地域での上映会など映像による場づくりを担う人材を育成する連続講座「みんなでつくろう!DIY式・映像の新しい取り扱い説明書」を二月一日(午後七−同九時)、十一日(午後四−同六時)に実施する。詳細はホームページへ。





 
園児らも協力した浜幼稚園での施工の様子
NPO法人 芝舞台
理事長 石川 寿三郎
住所 大阪市中央区瓦町1の5の10
電 話 06(6222)6339
ファクス 06(6229)6340
URL http://www.shiba-npo.com

2009/01/18

 ゴルフ場から張り替えに伴い排出される芝を幼稚園や小学校のグラウンドに移設し、再利用する「芝生緑化促進事業」を展開。大阪府内の幼稚園、小・中学校を中心に三年間で百校の実施を目指している。

 四十年にわたりゴルフ場の造成工事に携わってきた石川寿三郎理事長が地球環境を守るために「自分にできることは何か」を考え、昨年二月に設立した。

 目を付けたのはゴルフ場で長年使ったティフトン芝。再利用で芝のコストをゼロに抑えるだけでなく、一般的な市販の芝を張った場合の養生期間が約二カ月に対し一週間ほどと短く、踏む圧力に強いという特徴も魅力だ。

 農薬検査により安全性を確認した上で、昨年六月には府の取り組みで浜幼稚園(岸和田市)にゴルフ場の芝を無償提供した。二月末に高石市立高南中、三月末には山田敬愛幼稚園(吹田市)、小曽根幼稚園(豊中市)での施工を予定している。

 府は府内の緑化活動について整備費用の二分の一(上限三百万円)を補助する公募事業を実施している。また現在進行中の二〇〇九年度当初予算編成では新たに公立小学校に特化した芝生化推進事業で予算要求している。

 同NPO法人の切東徳夫事務局長は三年間で百校の目標に向け、「府の補助がなければ、校庭の芝生化は進まないだろう」と査定の行方を注視する。

 また法人としては芝を提供するゴルフ場をいかに増やしていくかも大きなポイント。現在、大阪、兵庫にある約六百のゴルフ場のうち、五つが協力関係にあるという。ゴルフ場がメリットと感じることができる事業として、芝生の提供が社会貢献の一環として明確になるような手法を検討している。

 切東事務局長は「校庭を芝生にすることは子どもたちのストレスを解消し、ヒートアイランド現象の対策にもなる。この取り組みを大阪発で全国に広げていきたい」と話していた。





 
「会話の力」で孤独死の問題に取り組む松本理事長
デイコールサービス協会
理事長 松本 敏
住 所 交野市松塚4番16号
電 話 072(891)9091
ファックス 072(891)9001
URL http://www.k5.dion.ne.jp/~dayc/

2009/01/11

 定時自動発信機能付き電話機を使用した「おたっしゃコール」で、地域から孤立してしまいがちな高齢者を支援している。

 高齢化、核家族化が進む社会で、一人暮らしをする人が死後数日たった状態で発見される「孤独死」が深刻化している。厚生労働省は二〇〇七年度から「孤立死ゼロ・プロジェクト」を実施しているが、具体的な施策はまだ行われていない。しかし、孤独死問題の根底にあるのは「地域コミュニティーの崩壊」であることに変わりはない。

 同協会の松本敏理事長は一九九五年四月から九八年三月末までの三年間、枚方市で在宅医療体制の整備にかかわる調査研究事業に参加。緊急通報用電話機を在宅医療用に定時自動発信機能付きに改造し、在宅患者と医療機関をつなぐデイコール問診のネットワーク化に成功した。そして、この機能を一人暮らしの高齢者宅に広げるため、九九年にNPOの認証を取得。おたっしゃコールを使い、「Communication&community」を意味する“Com2(コムツー)再生ビジネス”を展開している。

 おたっしゃコールは毎日定時に高齢者宅から地域のコールセンターに自動的に発信。会話は三分間で、その日の体調や予定を話す。「続けていくと、声の調子で体調がわかってくる」と松本理事長。

 応答がなかった場合は、コールセンターから十分ごとに三回発信。それでも応答がなければ、警察や消防など関係各所に通報する仕組みになっている。ネットワーク化したことにより、管理責任を明確にすることができた。

 二〇〇二年からは大阪市旭区で、〇四年七月からは交野市藤が丘地区でモデル事業を行っている。利用者からは「誰かと話す機会も少ないし、電話は心強い」と歓迎されている。また、毎日の会話は、認知症の予防や急増している振り込め詐欺などの犯罪から守る効果もあるという。

 今後は、おたっしゃコールの普及に合わせ、コールセンターを薬局や小学校の空き教室に設置することを進めている。「定年を迎えたアクティブシニア世代にオペレーターをやってほしい」と松本理事長。孤独死を高齢者当人の問題としてではなく、地域全体の問題として取り組んでいく。「孤独死を在宅死に変えることは可能。地域全体が大家族のようになれればいいと思う」と意気込んでいる。





 
作業所で清掃される中古パソコン
パソ多郎
代 表 辻ヨシユキ
事務所 大阪市北区豊崎3の17の10くみやビル1階
電話 06(6374)9432
URL http://www.pasotaro.jp

2009/01/04


 企業から無償で譲り受けた使い古しのパソコンを障害者施設で清掃し、中古パソコンとして出荷する活動を展開。障害者の自立支援とパソコンのリサイクルによる省資源化が狙いで、事業の輪を広げようと奮闘している。

 代表の辻ヨシユキさん(55)が二〇〇三年、軽度の知的障害がある次女の就職活動を機に、障害者の就労が極めて難しいことを知ったのがきっかけ。本業がソフト開発のため身近なパソコンを使い、障害者の自立を手助けできないかと思い立った。

 大阪・日本橋で数多く販売されていた中古パソコンに着目。企業から社会貢献として要らなくなったパソコンを寄付してもらい、障害者がメンテナンスを担当、中古パソコンショップに売って利益を障害者に還元するという事業モデルを構想した。

 早速パソコンの提供を受けようと企業を訪問したが、データの流出を理由に断られたり、中古パソコン業者と競合したりして反応は厳しかった。辻さんは「中古パソコン業界の仕組みに気付くのに二年かかった」と振り返る。

 しかし、辻さんはパソコンを企業から無償提供してもらうことにこだわった。そこに〇五年夏、協力を申し出たのが兵庫県西脇市に工場を置く米国系半導体メーカー「マイクロンジャパン」だった。

 同社は三年間で約五百台のパソコンを提供。パソコンはデータを完全に消去した上で、福祉作業所「ライフケアあっぱよね」(大阪市阿倍野区)の障害者らが清掃し、中古パソコンとして出荷している。

 昨年は余剰金を活用し、国内の中古パソコン市場で歓迎されないデスクトップパソコン約五十台をスリランカに無償で送った。現地では中学と高校を兼ねた学校で授業に使われ、喜ばれているという。

 今後の課題は、企業から譲り受けるパソコンをいかに増やすか。台数を多く確保できれば、現在は一カ所にとどまっているパソコン供給先の作業所を増やすこともできる。

 辻さんは「月四十台を確保できれば、十分にやっていける。企業トップの決断で、われわれの活動に協力してほしい」と呼び掛けている。





 
開設した相談室で、CAPで使う人形を手にする西川さん
西淀川子どもセンター
代表理事 西川 日奈子
事務所 大阪市西淀川区御幣島6の9
御幣島市営住宅3号棟101
電話&ファクス 06(6475)1372

2008/12/28


 子ども自身が自分のことを安心して話せる場をつくろうと尽力している。子どもたちには暴力から身を守るすべを教え、「自分を信じてくれる大人に出会えるまであきらめないで」とメッセージを発信。大人には「子育て支援」だけではなく「子どもを支援する」重要性を説いて連携を促している。

 活動の取っ掛かりとなるのが「子どもへの暴力防止プログラム(CAP)」。虐待や性被害など「子どもがあらゆる暴力から自分を守るための人権教育プログラム」として米国で開発されたもので、学校などで講習会を開いている。

 毎回、講習後に児童から相談を受け付けるが「こんなに虐待があるとは思わなかった」と西川日奈子代表理事(53)は活動当初の衝撃を振り返る。

 愛情の一つとして子どもに過剰な期待をかける親、教育の義務を慢性的に放棄する親、校内で起こるいじめ。こうした要因はお互いに影響を与えながら子どもたちを襲っていた。

 西川さんは「大人から近づいていって子どもたちの話を聴き、自分が大事にされているという感情を育てなければならない」と強調。「自分を大切にする気持ちを育てれば、他の人の感情も分かるようになる」という。

 そのために、子どもたちには何が虐待なのかを劇や人形で分かりやすく説明。「身体的」「心理的」「性的」な虐待に加え「教育・保護義務の拒否や怠惰」に分類し、具体例と対応方法を示す。

 「親せきのお兄さんにキスされて『秘密だ』と言われても守らなくていいんだよ」。(1)安心する(2)自信を持つ(3)自由に生きる−の三つの権利を奪われそうになったときは「逃げたり、誰かに相談して」と訴える。

 一方で、講習は保護者にも受けてもらう。「話を聴くときは暗に責めるような質問をしないで。大人が心を開けば、子どもも必ず心を開いてくれる」などとアドバイス。

 特定非営利活動法人化した三月以降だけで、約二十の小学校などで講習会に取り組んだ。

 こうした活動の背景として「子どもが自分のことを気軽に話せる環境がない」と西川さんは指摘。保護者の事情に左右され、行政の支援が受けられない子どもなど「支援体制のすき間にいる子どもに目が向けられなければ」と、九月には市営住宅の一角で相談室の運営を開始した。

 十月には暴力被害に遭った女の子が駆け込んできたため、一晩保護して専門機関につないだ。シェルターの役割も果たしている。

 来訪する子どもは「まだまだ少ない」が、受け入れ態勢は着々と進展。大人がネットワークを築いて「子ども支援」につなげていけるよう地域に呼び掛けている。

 西川さんは「子どもにとっての選択肢を広げていければ」と今後の展開に熱い思いを寄せている。





 
住まいに関する知識を学ぶ受講者ら
後悔しない家造りネットワーク《いい家塾》
代 表 釜中明
事務所 大阪市天王寺区生玉寺町1の13 サンセットヒル6階
電 話 06(6773)3423
URL http://e-iejuku.jp/

2008/12/21


 日本の住環境を「何とかせなあかん」と思い、正しい知識を得て後悔しない住宅造りをしてほしいとの思いから五年前、釜中明塾長が創立した。

 ボルネオに渡り、ジャングルを開発するなど材木業に励んでいた釜中塾長。木の魅力と住まいの大切さをもっと知ってもらおうと、ある家族が家を建てるまでを描いた映画「木霊」を制作した。後に知人の勧めで上映会を開催。その際「NPOとして家を建てる際の知識や情報を提供してほしい」との声が上がり、立ち上げにつながった。

 「家を買うこと、建てることは一生の問題なのに、なかなか知識を身に付けられず、悪質業者にだまされたり、建てた後に後悔するという悲劇が多い」と感じていた釜中塾長。「住宅産業の抱える問題は、消費者が無防備なことにある。住まいに関する正しい知識を得て確かな選択眼を持ってもらいたい」と、住まいに関する学習講座「いい家塾」を二〇〇四年六月にスタートした。一級建築士や工務店などがサポーターとして強力し、講座内容を練っている。

 「モデルハウスなどに惑わされず、家を建てるに当たって最低限知っておいてもらいたい」という基礎知識を学べるほか、実際に家を建てることになった塾生の協力を得て家が建つ様子を確かめる見学会などを実施。これまでに三百三十五人が受講した。釜中塾長は「目からうろこが落ちたと喜ばれるのが一番うれしい」と話す。

 現在は、三十年程度の短命な日本の住宅を変えようと「七曜四季自然派二百年住宅」と名付けた、自然の力を借りて快適に長く暮らせる住宅づくりを提案。木材の校舎づくりや教育問題にも熱心に取り組んでいる。釜中塾長は「懸命な消費者を輩出し、いいものでないと売れないという社会に変えていきたい」と大きな志を抱き、活動を続けていく。

 現在、来年一月から五月まで実施する同塾十一期生を募集中。対象は新築、リフォームなどを考える一般消費者で、関連業者は不可。基礎、専門、実習、研究などの五講座で「丈夫で長持ちする家造り」をテーマに、重要なポイントを伝授する。

 毎月第四日曜(一月のみ十二日に開催)、午前十時半から午後四時四十五分開講。資料代として全五講で五千二百五十円が必要。一月十七日には木の家の骨組みを実際に視察できる「いい家塾の構造見学会」も行う(参加費千円)。申し込み、問い合わせは同塾へ。





 
見学会の様子
もく(木)の会
理事長 西野智子
住所 大阪市住之江区南港北2の1の10 ATC ITM棟11F
電話&ファクス 06(6615)5117
URL http://www.mokunokai.jp

2008/12/14

 「健やかに暮らせる空間を提供したい。国産の木材を使うことで山の元気を取り戻したい」−。関西を拠点に活動する女性建築士が無垢(むく)の木の良さに着目し、一九九九年に発足。山林見学会や啓発セミナーなど、ともに学び、考え、生み出す活動に力を入れている。

 活動テーマは「健康にこだわった住まいづくり」「国産材を使った住まいづくり」「森と街の暮らしをつなぐ住まいづくり」。二〇〇七年五月からはNPO法人格を取得し、活動を活発化させている。

 発足当時はシックハウス症候群が話題となっており、「どのような建材を使うと体にいいのか」というテーマを中心にセミナーを進めてきた。その後、「健康になるため」というより前向きな方向で木のよさを考えるように。近年は木を使うことによる環境保全にまで視野を広げ、大阪市立住まい情報センターとタッグを組むなどして、セミナーを展開している。

 〇七年には、「日本の自然に一番合った木はどんぐり」という植樹のプロの考えに共鳴し、自分たちで育てたシラカシといったブナ科の苗木を堺市にある「共生の森」に植樹。毎年一回は同所で草刈りを行っている。

 また見学ツアーも恒例の事業。二〇〇六年は和歌山県田辺市龍神村の林業祭「翔龍祭」、〇七年は高知県の杉の産地や河内長野市にある木材加工センターなどを見学し、木の力を実感するとともに、その現状を知識として吸収している。

 今後は家を建てたい大人向けのメッセージだけでなく、子どもたちも木に触れ、学ぶことができる“木育”にも力を入れていく考え。組み立ての実演も可能な無垢の木によるミニチュアハウスを持って、来年度から各地で講演することなどを検討している。

 同NPO法人の安田里美事務局長は「無垢の木で家を建てるというのはなかなか難しいが、リフォームなどで床を変えるだけでも気持ちがいいもの。まずは板一枚でもいいので、身近なところから無垢の木を使っていただきたい」と呼び掛けていた。



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