大阪発 癒やしの温泉巡り

東京都・八丈島 「日帰り温泉巡り」(中)

2017年9月23日

眺望、モダン、自然満喫

岩や緑に囲まれ、滝を見下ろしながら入れる「裏見ケ滝温泉」
浴槽から黒潮の大海原を一望できる「中之郷温泉・やすらぎの湯」の建物

 八丈島には、明るく南国情緒豊かな温泉が多い。温泉をはしごするなら1カ所の足湯を含めて4カ所の日帰り温泉施設のある中之郷地区だ。

 まず一番上手にあるのが、周りを緑に囲まれた谷あいにある「裏見ケ滝温泉」。滝を見下ろしながら入浴できるのが特徴で、湯煙、滝の流れる音、緑いっぱいの香りに包まれた魅力いっぱいの温泉だ。男女混浴のため水着の着用が必要だが、入浴料は無料。中之郷自治会が管理運営する。

 源泉名は中之郷尾越温泉、泉質はナトリウム−塩化物強塩泉、泉温64・3度(浴用は適温に調整)で、強塩味のある湯である。湧出量は動力揚湯の毎分420リットル。浴槽は掛け流しで、今回訪ねた八丈島の温泉で、私が一番気に入った温泉である。

 この温泉から海岸に向かって下ったところにあるのが、八丈島で一番モダンな温泉施設「ブルーポート・スパ ザ・BOON」。島内唯一のサウナを備え、ジャグジー付き浴槽、打たせ湯、水風呂も完備。「ザ・BOON」の名は、「ざっぶーん」とお風呂に入ってゆっくりと温泉を楽しんでもらいたいとの思いから名付けたという。源泉は「裏見ケ滝温泉」と同じ中之郷尾越温泉で、泉質等詳細は上記の通り。浴槽は循環方式。

 その「ザ・BOON」の近くにあるのが、海の眺望を生かした温泉「中之郷温泉・やすらぎの湯」。温泉につかりながら黒潮の海を一望できる「お湯よし、眺めよし、料金よし」と三拍子そろう人気の温泉だ。湯治に通うファンも多い。泉質はナトリウム−塩化物泉、泉温44・8度(浴用は適温に調整)、湧出量は動力揚湯で毎分500リットル。天気のいい日には浴槽から南へ67キロメートル先の青ケ島を見ることができる。八丈島の残りの3カ所の温泉は、次週に紹介する。

 (大川哲次・温泉学会副会長、弁護士)

●温泉のプロフィル●
 ■裏見ケ滝温泉
【所在地】東京都八丈島八丈町中之郷1246
【電話】04996(2)5570(八丈町福祉健康課)
【営業時間】午前9時〜午後9時
【入浴料金】無料
【定休日】年中無休
【アクセス】バス停「ザ・ブーン前」下車
 ■ブルーポート・スパ ザ・BOON
【所在地】東京都八丈島八丈町中之郷1448の1
【電 話】04996(2)5570(八丈町福祉健康課)
【営業時間】午前10時〜午後9時(入場は午後8時半まで)
【入浴料金】大人500円、小人200円
【定休日】毎週水曜日
【アクセス】バス停「ザ・ブーン前」下車
 ■中之郷温泉・やすらぎの湯
【所在地】東京都八丈島八丈町中之郷1442
【電 話】04996(7)0779
【営業時間】午前10時〜午後9時(入場は午後8時半まで)
【入浴料金】大人300円、小人100円
【定休日】毎週木曜日
【アクセス】バス停「中之郷温泉」下車すぐ