大阪発 癒やしの温泉巡り

石川県・白山一里野温泉 「一里野高原ホテル ろあん」 (下)

2017年12月2日

話題のグランピングも

宿の敷地内にいながら森を体験できる新たなアウトドアスタイル「ろあんグランピング」

 日本百名山の一つ、加賀の名山「白山」(標高2702メートル)の北山麓に広がる「白山一里野温泉」。その中の一軒「一里野高原ホテル ろあん」は、今年創業40年を迎えた同温泉地を代表する宿だ。この宿は、いろいろな魅力にあふれている。

 第1の魅力は、白山に最も近く、静かな大自然の中で心を癒やせる温泉宿であること。白山白川郷ホワイトロード入り口にも近く、世界遺産の白川郷にも気軽に行くことができる。宿の周りには、四季折々の自然がいっぱい。新緑の春、清涼の夏、一年で一番美しい紅葉の秋、白銀の冬など、宿から素晴らしい四季を楽しむことができる。

 第2の魅力は、源泉掛け流しの温泉が素晴らしいこと。約10キロ奥の岩間温泉元湯から「湯の道」を通って引湯した温泉は、源泉温度96度の弱食塩泉。宿に着く頃には適温となり、浴用は神経痛・慢性皮膚病・水虫・リウマチに、飲用は貧血・便秘・ぜんそくなどに効能あり。浴場は、男女別の大浴場「石の湯」の他に、森林浴露天風呂「森の湯」があり、杉林を見ながらゆっくり入浴することができる。また、仲間と気兼ねなく入れる貸切露天風呂は「岩の湯」(50分、1組2900円)と貸切桧(ヒノキ)風呂「桧の湯」(50分、1組2400円)がある。

 第3の魅力は、尾添地区にあった山※家所有のけやき造りの古民家を移築した民芸食事処(どころ)で、白山の麓で採れた地の旬の山菜・無農薬野菜・川魚・ジビエなどの食材を使ったおいしい田舎料理が味わえること。私の今回の旅は、石川県出身の法曹人の集まりである「あぐち会」のメンバー17人で宿泊したが、食事処「弥助どん」でこの宿名物「白山囲炉裏炭火膳」をいただいた。飛騨牛串・猪(イノシシ)リブロース・猪朴葉焼・岩魚(イワナ)串焼きなど白山の郷土色満点の炉端焼きであった。

 第4の魅力は、客が喜ぶ付属設備がたくさんあること。美顔器・美顔ローラー・アロマセラピーなどを24時間無料で利用できる「セルフエステルーム」、自然いっぱいの庭園を眺められる「山荘風ロビー」、森に囲まれた庭園を楽しめる「森のベランダ」、さらに大自然をダイレクトに満喫できるという新しいコンセプトで今話題の、グランピングというキャンプスタイルで、特製ディナー付き宿泊や特製ランチ付き日帰りタイムを過ごせる「ろあんのグランピング」を家族やグループで楽しめる。

 第5の魅力は、客の好みと予算に合わせて部屋を選べること。落ち着いた素朴な造りの和室、洋室、露天風呂付のリッチな特別和室をそろえる。2代目代表の山※太一朗さんは、「今後も白山周辺の自然環境を生かした宿作りをさらに進めていきたい。また野菜作りや家畜を育てるなど、お客さまに体を動かし体験してもらえるような企画も実施していきたい」と力強い。

 (大川哲次・温泉学会副会長、弁護士)

 ※は山竒

●温泉のプロフィル●
【所在地】石川県白山市一里野尾添チ70の4
【電 話】076(256)7141
【部屋数】29室(和室22室、洋室6室、露天風呂付特別和室1室)
【宿泊料金】オフ=1万3千円〜、オン=1万6千円〜(1泊2食、いずれも2人1室、消費税・入湯税別料金)。休前日は、いずれも2千円プラス
【日帰り入浴】営業時間午前11時〜午後8時
【入浴料金】大人700円、小人400円、食事付各種日帰りプラン・貸し切り風呂あり
【定休日】不定休
【交 通】
・JR西金沢→(北陸鉄道20分)鶴来→(バス40分)瀬女→(送迎あり約15分・要予約)宿
・北陸自動車道小松ICから車で約50分