月刊オリックス・バファローズ通信

けが克服し待望の初勝利 山田修義投手

2016年7月31日
「今のチャンスを逃さないように、1戦1戦、戦いたい」と話す山田投手

 プロ7年目で、今月27日に待望の初勝利を挙げた山田修義投手(24)。けがを乗り越え、今季は先発登板に恵まれる「チャンスの年」。大きな一歩を踏み出し、次の勝利へと燃える期待の左腕に聞いた。

■家族の支え

 −先発が続く今季、好調を感じていた。

 今年初登板の6月の広島戦で、勝ち負けはつかなかったが良い感じでとらえることができて、それを続けていこうとやってきた。どこも痛いところはないし、調子は悪くないと思っていた。

 −2014年オフに左肘の手術。ここまで苦しい時期が続いた。

 1年は絶対かかると言われたので、焦らずに、完全に治して、前の年よりパワーアップしたいと意識してやっていた。先が見えない不安がありストレスも大きく、結婚しているので家族や子どもに支えられた。家族の存在が大きかった。

 −けがを乗り越え良い意味で変わった点、変わらない点。

 けがの前から自分の中でまっすぐの手応えがだいぶ良くて、手術後の試合でもそれがなくなっていない。まっすぐのスピードはあまり変わっていないが、キレは出てきたかなと思う。リハビリ期間に下半身を重点的にやってきたので、安定感は増している。

■一人一人に集中

 −今季に入って、勝利の意識も強くなった。

 これまで自分の中で勝ちたい、点を取られたくないというところで守りに入った試合もあった。7月に入ってからは勝ちをあまり意識せずに、自分のピッチングだけを考えて、淡々と投げてきた。余計なことを考えず、打者一人一人に集中しようとあらためて思っていた。

 −ファンも待望の初勝利。

 本当に初勝利、初勝利と言われ続け、自分もそこはこだわってきた。ただ自分の投球をしていれば勝ちはついてくるはずと思っていた。今のチャンスを逃さないように一戦一戦、戦いたい。

■満足しない

 −敦賀気比高時代はエースとして甲子園のマウンドも踏んでいる

 夏は1回戦で負けてしまい、試合の始まりからゲームセットまであっという間。初回の緊張感は覚えているが、その後のことは全然覚えていない。

 −高校野球は原点。

 そうですね。練習は県内でも一番というぐらいしんどかったが、仲間とともに過ごした時間は本当に楽しく、できるならもう一回したいぐらい。寮生だったので、毎日寮に帰ったら修学旅行みたいなどんちゃん騒ぎ。しんどい練習が終わっても、みんないつも明るくて元気だった。2人部屋の一つの部屋にみんな集まってがやがや話したり、楽しかったイメージしかない。

 −高校球児たちにこの夏をどう過ごしてほしい。

 高校野球は負けたら終わりなので、1試合1試合を大事にしてほしい。そして甲子園。僕も出場が決まったときには、初めて勝って泣いた。それだけ大きいものがある。

 −自身の夏も熱くなってきました。

 初勝利にこだわってきたがここで満足するのではなく、ここからは二つ、三つと勝ち星を重ねていきたい。ファンもそうですし、家族、支えてくださった人たちがたくさんいる。頑張って恩返ししていきたいと思うので、応援よろしくお願いします。

 山田修義(やまだ・のぶよし) 1991年9月19日生まれ。左投左打、投手。福井県出身、敦賀気比高。2010年ドラフト3位指名でオリックスに入団。背番号57。今季ここまで5試合に登板し1勝2敗、防御率は4.01(28日現在)。