月刊オリックス・バファローズ通信

1軍目指して研さん 吉田 凌投手

2016年8月28日

投げるたびに勉強 体を作り、制球と切れ磨く

「勝てる投手を目指す」と話す吉田投手

 ドラフト5位ルーキー吉田凌投手(19)。歓喜に湧いた甲子園での全国制覇から1年がたち、1軍昇格を目指して日々研さんを積んでいる。高卒1年目のフレッシュな戦力にこの1年の手応えと課題を聞いた。

■レベルを痛感

 −日本一に輝いた夏の甲子園からちょうど1年。

 ついつい高校野球のテレビ中継を見ちゃいますね。懐かしい感じもありますけど、無我夢中になってたころを思い出すと自然と練習したくなる(笑)。早いですね、1年は。

 −高校野球を卒業し、プロ入り半年の手応えは。

 すべてでレベルが高いし、先輩方の意識も違う。試合では(厳しく投げたつもりの)そのコース、その高さを打たれるのか、と。外国人選手や1軍から調整でやってきた選手にはしっかり当てられると痛感したし、投げるたびに良い勉強をさせてもらっています。

 −課題は何か。

 まだまだ自分は線が細い。プレーを続けるには体が大事。まずは1、2年かかっても体作りをしないと先ではやっていけない。今は足りない制球と切れを磨き、体ができればスピードも付いてくるんじゃないかと。

 −切れのあるスライダーが武器だ。

 プロでは見極められ、ファウルで粘られる。少しでも高くなれば長打にされる。それでも一番自信のある球なので、まだまだだと思う半面、通用する部分もあると感じている。

■同級生の活躍

 −高校でもライバルだった小笠原慎之介選手(東海大相模高−中日)や平沢大河選手(仙台育英高−ロッテ)らが1軍で結果を出している。意識はするか。

 やっぱり気になりますね。同じチームには世那(佐藤、仙台育英高)もいますし。ともに甲子園で戦った者として、同級生が投げたこと、打ったことは一番気にしています。

 −楽天にはオコエ瑠偉選手(関東一高)もいる。

 やっぱりすごい。体つきも変わったし、対戦した高校時代からさらにレベルアップした印象ですね。すごく刺激を受けています。

 −佐藤選手とは、京都で仲良く2人で撮った写真をツイッターに載せている。

 唯一の同級生ですし、大事な存在。2人でよくご飯を食べに行きますね。京都には自分と世那がお世話になっている人がいるので、オフの日に会う予定だった。何もせず帰るのはもったいないということになり、「とりあえず清水寺行こうか」と(笑)。あと、金閣寺にも行ってパワーをもらってきました。

■勝てる投手に

 −高校で住み慣れた関西を出たきっかけは。

 実は自宅から近い地元の公立校に進学するつもりだったので、兵庫県を離れる気は全然なかった(笑)。(東海大相模高の)門馬敬治監督は、試合だけでなく土日の練習も毎週のように見にきてくれていました。監督からは、自分たちの入学年度がちょうど50期生という節目で、「小笠原が来ることになった。あとはおまえだけだ」という話があった。

 −全国屈指の激戦区でやりたい思いもあった。

 全国から選手が集まる中で自分を高められたらという思いはありましたが、考えを言う暇もなく、知らん間に相模に決まっていた(笑)。まさか本当に行くとは思ってもみなかった。でも、行ってみて正解でした。

 −プロの空気にも慣れてきたのではないか。今後の目標は。

 まずは先輩たちの良いところを吸収し、自分の身にする。将来的にはどんな場面でも、調子が悪くても勝てるように誰よりも練習しないといけない。勝てる投手を目指し、濃い一日を過ごしていきたい。まずは2軍で結果を残し、上のステージでプレーできるようしっかりやっていきたいですね。

 吉田凌(よしだ・りょう) 1997年6月20日生まれ。181センチ、71キロ。右投右打。投手。兵庫県西脇市出身、東海大相模高。2015年ドラフト5位でオリックスに入団、背番号66。昨夏の高校野球選手権では小笠原慎之介(現・中日)との“ダブルエース”で全国制覇した。一軍登板なし。