月刊オリックス・バファローズ通信

阪神から移籍の右腕 金田和之投手

2017年7月30日

球持ちや切れ 追求 勝ちパターンの投手に

「レベルアップして、勝ちパターンで投げたい」と活躍を誓う金田投手
力強い真っすぐを武器に役割を果たしたい=京セラ

 今シーズン、阪神から電撃移籍。5月後半に1軍昇格を果たすと、中継ぎで今季12試合(28日現在)に登板、6〜7月にかけては7試合連続で無失点をマークするなど好調だ。最速153キロの力強い真っすぐが売りの右腕に、新天地での手応えと今後の抱負を聞いた。

■ファンが熱い

 −くしくも同じ関西の球団への移籍となった。チームとファンの印象は。

 良い環境の中、良い感じでプレーさせてもらってます。ファンはやはり熱いですよ。タイガースに比べるとどうなのかな、と思っていましたが、温かく応援してくれている印象ですね。

 −セ・パ両リーグで感じた打者の違いは。

 ガンガン打ってくるイメージはあります。やっぱり一発がある打者が多いので、気を付けないといけないという思いはある。

 −ここまで中継ぎで12試合に登板した。手応えは。

 一時期は手応えもあったんですけど、ここ数試合はあんまり良くないので…。走者がある状態で結果が出ていないですし、結果的に失点がゼロというだけ。しっかり与えられた仕事をできるようにしたい。

■フォーム修正

 −現状の投球課題をどう考えているか。

 真っすぐのスピードがいくら出ても打ち返されるということがあったので、球持ちの良さであったり、切れを追求していかないといけないなとはずっと思っています。

 −具体的には。

 フォームの修正がメイン。左肩が早く開いて、右腕がすぐに出てきてしまうので、それを左足が着いてから粘って体重移動して、最後に上半身が回るということがしっかりできるようなイメージですね。

 −昨年12月の入団会見当初は「なじめるかどうか心配」と不安も感じていた。

 もう大丈夫です(笑)。最初は知り合いもいなくて不安でしたけど、今ではそういうのはまったくないですね。松葉(貴大)や赤間(謙)とか、投手陣に同級生が多い。野球の話ももちろんしますし、趣味の話なんかで盛り上がっています。

■30試合投げる

 −5月に移籍後1軍初昇格。同23日にあった楽天戦の初マウンドの印象は。

 球団がかわって結果が欲しかったので、相当気合を入れていったんですけど、空回りしてしまった(笑)。初っぱなに2失点してしまって…。京セラのマウンドだったんですけど、たくさん歓声が聞こえてきて、それに応えられなかったのが悔しい。

 −古巣の阪神からはトレードでの移籍となった。受け止めは。

 (人的補償の対象から外れる)プロテクトの外でということではあるんですけど、その中でもやっぱり選んでもらった立場。評価してもらえたので、期待に応えられるようにと考えています。野球自体は変わらないですし。

 −残りシーズンで見据える目標は。

 今季もあと半分なので、計30試合は投げたい。任される場所は変わっていくし、信頼を得ていけば良い場面で投げさせてもらえるので、そうなればと思います。

 −最後に中長期の目標を教えてください。

 現状ではまだまだ力不足。しっかりレベルアップして、勝ちパターンで投げられるようになっていきたいですね。

新天地で成功を

 ▽…一部報道では「笑わない」「ポーカーフェース」などと紹介されたが、取材中はこの表情=写真上=。関西六大学野球連盟出身で、4年秋には6連続完封でリーグ記録にあと1と迫るなど、その活躍は記者にとっても記憶に新しい。プロ2年目の2014年は40試合に登板して5勝を挙げたが、15年以降は登板機会も減っている。勝負を懸ける大卒5年目。笑顔がすてきな26歳の新天地での成功を祈りたい。(ふ)

 金田和之(かねだ・かずゆき) 1990年9月18日生まれ。184センチ、86キロ。右投左打。投手。鹿児島県出身、都城商高−大阪学院大−阪神。2012年ドラフト5位で阪神に入団、16年オフ、阪神へFA移籍した糸井嘉男選手の人的補償でオリックス入り。背番号58。通算68試合に登板し、7勝1敗、防御率4.28(28日現在)。