月刊オリックス・バファローズ通信

初勝利挙げた高卒新人 山本由伸投手

2017年9月24日

やっとスタートライン 今季の経験を今後に

8月に誕生日を迎えたばかりの19歳。落ち着いた話しぶりの中に決意がにじむ
ロッテ戦に先発した山本投手=8月20日、京セラドーム大阪

 球団期待の新鋭、山本由伸投手。高卒1年目ながら8月に1軍デビューを果たし、プロ初勝利を挙げたばかりの19歳だ。最速151キロの直球を引っさげ、マウンドでは10代とは思えない落ち着きぶりが光る。右腕にここまでの手応えと今後の課題を聞いた。

■腹をくくって

 −8月20日のロッテ戦で1軍初登板。あらためてプロ初マウンドの印象は。

 前日まではすごく緊張していて、どうなるのか不安もあった。でも当日は腹をくくれたというか、思い切ってマウンドに上がりました。初登板というのもあって、ファンの温かい声援を感じたし、良い雰囲気の中、投げ心地が良かったですね。

 −次の登板となった同31日に初勝利。

 2度目の登板だったので、前回よりは力が抜けて楽に投げられました。先輩たちが打ってくれて(14得点)、投手陣も自分の後をつないでくれた。初勝利の実感はそんなになく、やっとスタートラインに立ったという感じです。

 −開幕前にこの結果を想像できたか。

 まさか1年目からチャンスをもらえるとは思っていなくて、2、3年かけてじっくりトレーニングかなと思っていた。気持ちの準備ができていなかったわけではないですが、思った以上に早かった印象はあります。

■スタミナ必要

 −現状の課題は。

 1軍では5イニングずつ投げさせてもらった。でも将来、先発ローテーションで投げるなら、それでは中継ぎに負担がかかる。1年通しての勝負なので、長いイニングを余裕を持って投げ、次の登板ではリセットされた体で臨めるようなスタミナが必要ですね。

 −理想の投球スタイルは。

 心がけているのは冷静に、落ち着いて周りを見てしっかり投げるということ。全力で投げることは変わらず、落ち着いてやるということですかね。

 −プロの打者の印象は。

 2軍の選手もすごいと感じたが、1軍の打者と対戦するとさらにレベルが高くて、今の自分じゃだめだなと。全然余裕がなかった。余裕の持てる投球をするためにもっともっと練習しないといけない。

■もっと練習

 −初めての大阪暮らし。

 交通の便がよくて過ごしやすい。今まで田舎で過ごしてきたので(笑)。

 −大阪で出会ったファンの印象は。

 応援してもらえるのが本当にうれしい。2軍施設の帰り道なんかで声をかけてもらえる。たまにぐいぐい来る人もいて(笑)。でも選手のことを思いやってくれて、本当に温かいなと思います。

 −オフの時間の使い方は。

 先輩では、黒木(優太)さんとか沢田(圭佑)さんに食事に連れていってもらったり、同級生なら岡崎(大輔)と仲が良いですね。黒木さんは釣りが好きなので、沢田さんと一緒に付いていきます。

 −最後に今後の抱負と目標を。

 1年を通して良い経験をさせてもらい、勉強、反省することがたくさんあった。これから先にしっかり気持ちを整理し、今後につなげたい。もっともっと練習し、しっかり野球に取り組んでいこうと思っています。

 山本由伸(やまもと・よしのぶ) 1998年8月17日生まれ。177センチ、77キロ。右投右打、投手。岡山県出身、都城高。16年ドラフト4位でオリックスに入団、背番号43。1年目の今季は先発で3試合に登板し、計14回?で1勝0敗、防御率4.30(23日現在)。