月刊オリックス・バファローズ通信

「開幕1軍」ルーキー 沢田圭佑投手

2017年11月26日

全力で投げるだけ 毎日ベスト出せるように

2年目のシーズンに飛躍を期す沢田投手

 ルーキーながら、今季「開幕1軍」を果たした沢田圭佑投手(23)。大阪桐蔭高3年の2012年には甲子園で春夏連覇、東京六大学リーグの立教大では通算22勝を挙げるなど実績十分だ。大型右腕にプロ1年目の手応えを聞いた。

■学生とは違う力

 −開幕1軍に始まり、シーズンを終えた今の手応えは。

 試合や練習でいろいろ試してきた中で、どういうことをやっていくのかが見えてきた。少しでも「抑えたい」という感情が入ってくるとぶれが出てくるので、マウンドに立つときには全力で投げることしか考えないようにしていますね。

 −母校、大阪桐蔭高の西谷浩一監督からは打者との「間合い」を教わったとか。

 秘密です(笑)。でも、打者に関していうと、プロでは1〜9番まで長打を打てないバッターはいない。ここで長打を打たれたくないというところで、投げにくい打者はたくさんいる。学生との違いと言えば、力じゃないですかね。外国人選手もいるし、日本人でも長距離を打てる打者が多い。

 −プロで感じた壁は。

 壁っていうほどのことにまだぶち当たっていない。1年目で壁に当たっていたら、たぶん2年目、3年目には崖が来る(笑)。自分のベストの球を投げて打たれたら仕方ない。相手が上。だから、1軍、2軍で経験したことも、コーチに教えてもらっていることも自分のベストに近付けるようになればと思っている。

■藤浪と同じ土俵

 −「春夏連覇」当時の仲間と集まる機会は。

 母校が今年春の選抜で優勝していて、これから夏もあるだろうからと、今年4月に大卒の初任給が出たときに当時の主将の水本(弦、現東邦ガス)を筆頭に何かプレゼントできないかと考えた。自分たちは好投手の映像を監督室で流して、打撃練習の合間に見ることが多かったので、使い勝手のいいものにしようと、みんなでビデオカメラを買って渡しにいきました。

 −同級生では藤浪晋太郎投手(阪神)ともプロという同じ土俵に立った。

 自分も2軍戦で鳴尾浜へ行ったりして、球場で会うことがある。藤浪が香川で投げているのを見たし、舞洲でも投げていた。

 −藤浪投手は、今季は「不調」と言われたが。

 周りが騒ぎすぎなんですよ(笑)。5年で45勝して、700イニング以上投げている。まだ自分は1年目ですけど、あそこまで行って壁に当たるというのは分かる。藤浪は今、プロの壁に当たったんじゃないですか。毎年20勝する投手なんていないですし。

■一日一日の調子

 −オフの日の過ごし方は。

 釣りには結構行ってますよ。黒木(優太投手)と一緒に行くんですけど、あいつ朝早いんですよ(笑)。この前は、最初はシーバスかチヌがいいと言ってたが、秋になって黒木が「やっぱタチウオだな」って言い出して(笑)、タチウオを釣るセットをそろえていた。それで自分の身長に近いタチウオの写真を撮って送ってきた。黒木が「やろうやろう」って言うんですけど、行ったら結構面白いですよ。

 −最後に、来季に向けての課題、抱負を教えてください。

 課題ですか? そんなの、言いだしたらきりがないじゃないですか(笑)。年間の半分以上、試合をやっているという環境をまだ1年しか経験していない中でも、一日一日の調子が変わりすぎている。仮に前の日にちょっと自分の中で良かったり、結果が出た日があっても、次の日に良い状態で入れるかどうか分からない。試合に合わせる能力が低く、むらがあると感じた。毎日ベストを出せるようになるというのが今は必要かなと考えています。

人引き付ける言葉

 ▽…甲子園で史上7校目の偉業を達成し、高校野球ファンにとってはおなじみの沢田投手。当時「背番号1」を付けた藤浪投手の存在を記者団に問われ、「背番号が10番だからといって、野球ができないわけじゃないですから」と言い放った姿は今でも印象深い。178センチ、96キロという体形に笑顔が似合う愛らしいキャラクターだが、立教大では投手ながら主将も務めるなど信頼の厚さがうかがえる。人を引き付ける言葉の力を感じずにはいられない存在だ。(ふ)

 沢田圭佑(さわだ・けいすけ) 1994年4月27日生まれ。178センチ、96キロ。右投左打。投手。愛媛県出身、大阪桐蔭高−立教大。2016年ドラフト8位でオリックスに入団、背番号49。今季は登板13試合で13イニングを投げ、0勝2敗、防御率4.15(17年シーズン終了時)。


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