相羽秋夫のお笑い食べまくり

上方落語「ゴルフ夜明け前」

2016年11月12日

参加型ショップ目指し

大阪のうまいもんを集めた名品コーナー

 頃は幕末。坂本龍馬は盟友中岡慎太郎とともに、自分をつけ狙う新選組の近藤勇局長と沖田総司を、日本に伝わって来たばかりのゴルフに誘う。プレーしながら坂本は、平和裏に開国することの大切さを説く。坂本の人柄の大きさに触れ、信奉者になった近藤は、龍馬暗殺の報に接し「痛恨のオービーじゃ!」。六代桂文枝が三枝時代に、歴史上の人物を題材に取った大河創作落語、略してタイソウな「ゴルフ夜明け前」だ。

 大阪城にも近く、歴史好き必見の大阪歴史博物館。1階入場券売り場左側にあるミュージアムショップが、8月末にリニューアルオープンした。

 歴史・風土・伝統文芸・芸術などを身近に感じ触れ合う環境作りを目指すNPO法人「まち・すまいづくり」(竹村伍郎理事長)が、実践の場として引き受けたもので、「大阪発信の伝統ある名産品や、優れた工芸品を取り扱い、歴史文化を感じる店」をコンセプトに、様相を一新した。インバウンド増加で博物館への外国人入場者が激増したため、日本文化全体のアピールにも配慮した構成になっている。

 とりわけ、食通で知られる同理事長の声掛かりで、大阪の食文化を代表する商品が集められた。「文楽せんべい」「岩おこし」「大阪うどん」「昆布」などの一級品を、一堂に会している。これからも、なにわ伝統野菜の漬物、堺産の穴子のふりかけ、泉州沖で獲(と)れるガッチョの佃煮(つくだに)、さらにはたこ焼きやお好み焼きなどの“粉もん”もそろえたいと、壮大な夢を描いている。

 「名産品の販売だけでなく、“大阪・歴史・博物館”の3要素に関連したイベントを開く参加型ショップにしたい」と竹村さんは、新しい店の“夜明け”を宣言した。

 (演芸評論家)