相羽秋夫のお笑い食べまくり

上方落語 「南海道牛駆け」

焼肉屋「大牧場」
大阪市中央区日本橋1の5の10
ジョリービル2階
06(6214)5529
午前11時〜午後3時、同5時〜午前0時無休・予約可。
2016年12月31日

安くて豪華な牛肉食べ放題

安くて美味な「食べ放題」コース

 男2人、紀州(和歌山)への旅の途中に、牛を引いた百姓に出会う。2人の疲れた姿を見た百姓が、気の毒に思って牛の背に乗せてやる。ところが、1人が“くしゃみ”をしたので牛は驚いて、2人を振り落としてしまう。そこへ若い女性が出現し大混乱になる。「南海道牛駆(か)け」という演じ手の少ない噺(はなし)。

 国産黒毛和牛を、お腹(なか)いっぱい食べられる店が、8月、大阪市営地下鉄日本橋駅6番出口から30秒(店発表)の便利な場所にオープンした。焼肉屋「大牧場」では、持ち時間2時間で牛・豚・鶏・魚介・野菜などの焼き肉を中心に、仕上げの「石焼きビビンパ」や「特製冷麺」に至るまで、全62品を何と3980円(全て税別)で食べ放題なのだ。プラス2千円で鮑(あわび)も好きなだけ食べることが可能だし、呑(のみ)助には1280円出足せば、浴びるほど飲酒できる飲み放題がある。ルールは、食べ残ししないことと2人以上で来店の2点のみである。

 赤ワイン入りのタレも自慢の一つ。125席の広い店内は、団体客に向いている。片やゆっくりと味わいたい人のために、11月から「鉄板コース」を始めた。こちらは1万円からと少し豪華だが、神戸牛のサーロインステーキや伊勢エビ、鮑などをシェフが丁寧に焼き上げてくれる。もちろん、一般の焼肉店のように、一品ずつのメニューもあるので、小食の人も歓迎である。

 本格的な日本牛肉が食べられるとあって、場所柄、アジア系の外国人観光客で連日大賑(にぎ)わいだが、「金・土曜を避ければ大丈夫ですよ。お待ちしています」と、店主は平日を勧める。とにかく、安くてうまいと客の噂(うわさ)は広がる一方で、店主は一日中“くしゃみ”をしている。(演芸評論家)