相羽秋夫のお笑い食べまくり

東京落語 「法事の茶」 

2017年3月18日

店内は英国ムード一色

人気の「エッグベネディクト」と紅茶のセット

 十分に焙(ほう)じると好みのものが現れる、という不思議な日本茶がある。道楽者の若旦那(だんな)が、馴染(なじ)みの芸妓(げいこ)に会いたいと、そのお茶を入れると父親の霊が現れ、息子の不行跡を詰(なじ)る。それを廻(まわ)りの者に伝えると「あなたの焙じ(法事)方が足りない」。「法事の茶」と題する、最近ちょくちょく演じられる演目である。

 2014年に、大阪・空堀商店街に近い民家の一角に、突如として英国の紅茶を専門に提供する喫茶店が現れた。15世紀の大航海時代に、中国からロンドンへ紅茶を運んだ英国帆船の名前から採った「TORRINGTON TEA ROOM(トリントン ティー ルーム)」だ。「ティラーズ・オブ・ハロエイト」や「ウイリアムソンティー」など英国の誇る紅茶のメニューが20種(730円・全て税込み)と、インド・スリランカ・中国産のものが8種(620円)そろっている。

 いずれも、英国製のポットに入って出てくる。たっぷり3杯分はあるので、これまた英国製の美しいカップを使い、ミルク・シュガー・差し湯を足して、好みの味で喫することができるのが嬉(うれ)しい。

 英国料理をお好みのお客には、英国風パンケーキである自家製「クランペット」をベースにした15種のメニュー(紅茶付きで910〜1730円)がお勧めだ。中でも、ホウレン草・ベーコン・スモークサーモン・半熟卵を乗せた「エッグベネディクト」のコンビネーションに人気が集まる。さらに、ビスケットのようなスコーンを用いた「トラディショナル クリームティー」も注目だ。

 店内は全て英国調家具で統一。茶葉・茶器・グッズなどの直売もある。英国淑女の雰囲気を持つ梶原真美店長は、「お客さまが喜んで帰って下さるのが一番嬉しい」と感謝する。

 これぞ「奉仕の茶」の店である。

(演芸評論家)
英国ティールーム 「TORRINGTON TEA ROOM」
大阪市中央区上本町西2の5の56 電話06(6191)9870
平日午前11時半〜午後8時、土日祝日午前10時半〜午後7時 月休・予約可


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