相羽秋夫のお笑い食べまくり

上方落語 「男の勲章」

2017年9月23日

本格的北イタリアの味

料理に気品を増すシックな白壁

 製薬会社の研究室に勤務の男、友人がゴキブリ捕獲の装置を考案し博士号を取得したのに刺激され、一念発起する。精神安定剤の開発に成功、大きな評価を得る。自分で服用し「この薬はよく効く。その証拠に皆から褒められても、ちっともうれしくない」。上方の創作落語「男の勲章」である。

 イタリア料理を通して伊国文化の紹介に貢献があったとして、2004年にイタリア共和国功労勲章「カヴァリェーレ」を受章したのは、この道40年のシェフ那須昇さんだ。同時期にサッカーの中田英寿選手が、同章を受章したことを知るにつけ、その重みが分かる。

 那須シェフの奇を衒(てら)わない本格北伊料理を味わうことができる店が、京都御所のすぐ東隣にある「カーサ ビアンカ」だ。“白い家”の伊語だが、明治時代に建てられた米蔵を改装し、白壁を基調にした静かな雰囲気で味わう店、との意味が込められている。

 バターやチーズを主体にした味付けが特徴のア・ラ・カルトは、60種ほど(1300〜5500円、全て税込み)ある。中でも自家製手打ち麺の「キターラ」と呼ばれるスパゲティ(2千円から)は、「ぜひ味わって下さい」とシェフのお勧めだ。さらには「仔牛(こうし)のカツレツミラノ風」「オッソプーコ」「トリッパ」などの肉料理や、季節感あふれた「本日のおすすめ」に注目されたい。3種のコース料理(6千、8千、1万1千円)は、那須さんの神髄が詰まっている。これらのメニューの上に、昼間のみ3種の「ランチ」(1900円、2700円、4200円)が加わる。

 伊ワインを常時80種ほど完備(グラス700円から、ボトル4千円から)。“マダム”の愛称で人気抜群の恵夫人が料理に合わせて選んでくれる。夫人は那須さんのもう一つの勲章である。

(演芸評論家)
イタリア料理 「カーサ ビアンカ」
京都市上京区今出川通寺町西入大原口町214
075(241)3023
正午〜午後2時と同5時〜同9時半
月曜休(祝日の時は翌日)予約可