相羽秋夫のお笑い食べまくり

東京落語 「七草」

2018年1月6日

体質チェックし献立工夫

この日の「新そば10割のランチパスタ」はクルミとチーズのソースで

 正月7日には、健康祈願のため春の七草を入れた粥(かゆ)を食べる風習があった時代。「七草なずな、唐土(とうど)の鳥が、日本の土地へ渡らぬ先に」と囃(はや)しながら、七草を敲(たた)いて粥を作った。吉原の花魁(おいらん)・七越が、魴?(ほうぼう)の骨を喉に詰まらせ、苦しんでいるのを見た客が囃す。「七越泣くな、魴?の骨が、刺さらぬうちに、二本の箸で」。江戸の春の情緒たっぷりな「七草」と題する一席。

 新年に当たり、皆さんの健康と長寿をお祈りして、医食同源を旨(むね)とする、薬膳イタリアン「Or(をり)if(ふ)ush(し)i」をご紹介する。会社社長の松岡誠二さんが、娘さんのアレルギーと知人の息子さんの小児糖尿病を治すため、薬膳アドバイザーの資格まで収得して、12年掛けてたどり着いた店だ。「季節の旬の食材を、各自の体質に合わせて食べることが、本当の“薬膳”だ」との信念から、1年に12回のメニュー交換をする。究極的には、二十四節気に合わせ24通りの献立を目指す。

 初めての客は、入店すると52項目の体質チェック表を受け取る。その結果から体に必要なものが不足している人の“補”、反対に過多の人の“捨”、流れの悪い人の“流”、バランスの悪い人の“調”に分類する。

 ランチメニュー(1080円・全て税込み)や、ディナーコース(3780円)や、アラカルト(400〜2千円)を、この四つの中医学(中国医学)用語に分けられたメニューから、各自の体質に合わせて注文するシステムだ。

 河内産(ボトル2700円から)とイタリア産(同7千円から)のワインが、これらの料理と合う。薬膳と言うと堅苦しい印象を与えるが、実際は楽しく食べて、楽しく健康になる、楽しい店なのである。

 店名は、大和言葉で、“その時々”の意。大和撫子(やまとなでしこ)が、“をりふし”来店して、味に勤(いそ)しむ姿は、あたかも王朝絵巻だ。

(演芸評論家)
薬膳イタリアン「Orifushi」
大阪市中央区南船場1の11の5 テラス南船場アネックス2階
06(6261)0680
午前11時半〜午後2時半(ランチ)
同2時半〜同6時(カフェ)
同6時〜同11時(ディナー)
月曜休、予約可


サイト内検索