きらめきびと

障害者への対応マナー伝え

日本ユニバーサルマナー協会講師
岸田 ひろ実さん
2015年12月6日

 障害者が困っているとき、必要な対応は−。「何かお手伝いできることはありますか」と声を掛けることがユニバーサルマナーの考え方、と大阪市西区で開かれた人権イベントで呼び掛けた。

 知的障害のある長男の出産、さらに夫の突然死に直面した後、自身も大動脈解離に倒れて車いす生活に。自暴自棄になったが、長女の言葉が心に響いた。「ママは皆の役に立っている」。その一言に、歩けなくても人の話に耳を傾けることができると気付いたという。

 「私はいろんな“経験”をしているので(皆は相談事に)私が答えてくれると思っているんでしょうね」。以来、病床で心理学を勉強し、障害者や高齢者への対応マナーなどについて講師を務めるようになった。

 来年4月1日には障害者差別解消法が施行される。「障害者と関わったとき、気を付けなければいけないと思うかもしれないけど、大切なのは歩み寄ること」と講演で訴えた。

 長男の成長を見守りながら「皆と違ってもいいんだ」と思うようになった。夫の死後「命には限りがある。だからこそ『ありがとう』や『ごめんなさい』の気持ちを伝えなければいけない」と実感したという。車いす生活を含め、三つの転機を経験した岸田さんの言葉である。

 神戸市在住。47歳。



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