来阪catch

卓球ラブコメを面白く

映画「ミックス。」
監督 石川 淳一
2017年10月21日

再生ドラマを重ねて

「アクションと人間ドラマも面白く…」と話す石川淳一監督=大阪市北区のアプローズタワー
新垣結衣(右)と瑛太=(C)2017「ミックス。」製作委員会

 テレビドラマ「リーガルハイ」シリーズなどで知られる石川淳一監督(45)が手がけたロマンチックコメディー映画「ミックス。」(東宝配給)が21日から、TOHOシネマズ梅田・同なんばで公開される。新垣結衣と瑛太の主演で「卓球ラブコメを面白く、再生ドラマを重ねて描いた」という石川監督に話を聞いた。

 石川監督はテレビのドラマ畑で活躍する敏腕ディレクターで、古沢良太脚本と組んで「リーガルハイ」シリーズなどの人気番組を担当している。古沢・石川コンビで映画に挑戦したのが前作「エイプリルフールズ」(2015年)で、戸田恵梨香と松坂桃李が主演した集団脱線ミステリーだった。今回は同コンビ映画第2弾ということになる。

 「ドラマはいろいろ撮っているが、『エイプリル−』のような集団ドラマはどちらかといえば苦手で、結果的にうまくいって今回の仕事につながった。今度は新垣結衣さんと瑛太さんのロマンチックコメディーというのが基本にあって、一度挫折した人生を卓球で取り戻すという再生のドラマが重なっており、前作よりは集中力が出たような気がする」

 子どものころ母親(真木よう子)に特訓を受けて卓球を習い育った富田多満子(新垣)が大人になって、都会の会社の卓球部で恋人だった江島(瀬戸康史)に振られ退職。母親がいない田舎の実家に戻って父親(小日向文世)と暮らすが、帰省の電車で知り合ったさえない萩原久(瑛太)と変な出会いをして恋に発展するコメディーである。

 「ガッキーは『リーガル』でも仕事をしているが、あのときよりグッと大人になっていて、かわいくて色気がある。その等身大の魅力を前面に出して、卓球と恋愛にチャレンジしてもらった。瑛太さんは15年位前の助監督時代に会って、文学的でナイーブなイメージがあったが、今は男らしくなって、その素の中にくずれた格好良さもあって、この映画のダメ男的な役にぴったりだった」

 実家に母が残した卓球施設があり、多満子がそこで卓球クラブを作り、それが下手な萩原や集まった元ヤンキーの人妻(広末涼子)、農家の夫婦(遠藤憲一、田中美佐子)、中華料理店の夫婦(蒼井優、森崎博之)らと因縁の卓球の練習をして、目の前に現れたかつての恋人ペアらと卓球大会で相対することになる。

 「ミックスというのは卓球の男女混合ダブルスのこと。多満子が母親のことを思い出しながら憎き元恋人へのリベンジを策し、萩原も別れた妻子への思いを断ち切るために彼女とペアを組んで戦う。ピンポンのシーンはCG特撮を使いながらリアルにやったので面白いアクションシーンになった。撮影は卓球映画『ピンポン』(02年)の佐光朗カメラマンにお願いした」

 卓球大会には瀬戸・永野芽郁、吉田鋼太郎・中村アン、鈴木福・谷花音のコンビに、本物の伊藤美誠選手、石川佳純選手、水谷隼選手などが特別出演。生瀬勝久、斎藤司もコメディーリリーフで出ている。