旅ばな

 外資系シティーホテル、大型リゾートホテルなどの総支配人を経て、現在、ホテル・旅館プロデューサーとしてホテルの再生・運営を主に活動する吉武英行が、旅のエピソードや宿での失敗談、宿の上手でお得な利用の仕方などを連載します。

ゼロ磁場、強力なパワースポット

2017年7月24日
斜めにねじれた杉の表皮

 紀勢自動車道、大宮大台インターからR42を約3キロ、国道沿いに真っ白な鳥居が見えてくる。瀧原宮(たきはらのみや)。正確な起源はわからないが、本宮は倭姫命(やまとひめのみこと)が内宮(伊勢)より先に天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祭ったという伝承がある。

 天照大御神を過去に祭った場所を「元伊勢」呼ぶが、別宮とされたのは瀧原宮だけ。「ゼロ磁場」のパワースポットとしても全国的に人気の場所。ゼロ磁場といえば長野県にある分杭峠がよく紹介され有名である。

 「ゼロ磁場」というのは、電磁誘導でいう二つの磁界の方向が向き合って「ゼロ」になっている場のことである。ゼロと言っても、両側から強い力で押しているので、静止しているように見えるだけで、実際には双方からエネルギーが加わっているとのこと。少し難しい。

 日本を横断する中央構造線上にある聖地がゼロ磁場とされ、強力な気を発していると聞く。「気」とはいったい何?と疑問がわくが、「生命エネルギー」と単純に解釈しておこう。目に見えないことなので、分かりにくいものだが、場内のすがすがしい空気の気持ちよさは誰しもが気付くはず。

 不思議な木の存在を知り、その木を探してみると、大木の杉を覆う木皮に気づく。杉の表皮は縦に真っすぐな模様なのだが、ゼロ磁場に立つ杉の表皮は斜めにねじれているのを確認できた。ゼロ磁場の外側の杉の表皮は間違いなく真っすぐな模様である。いずれにしろ、神聖な場所というのは間違いなく「命を美しく」してくれる。

 (ホテル・旅館プロデューサー)