トレンド特急便

男女の仲促進へ試行錯誤

2018年9月15日

背景に少子化や未婚者増

「夫婦仲をより良い形にしていければ」と話す工藤さん
協賛店で特典が受けられる「おおさか結婚縁ジョイパス」の紹介サイト

 男女の仲を促すのに、これまでの枠組みにとらわれない試みが繰り広げられている。かつては知事の住居として使われていた施設が婚活イベントの会場となったり、大手百貨店でアダルトグッズが販売されたりと、関係者らは試行錯誤。背景には、少子化や生涯未婚率の上昇といった社会問題があり、打開に挑んでいる。

 1923年に建設された大阪市中央区の歴史的建築物、大阪府公館では8日、婚活イベントが開かれ、男女30人が参加。コミュニケーションの取り方に関するセミナーも開かれ、活発なやりとりが促された。

■初の活用

 府と結婚相談所運営「パートナーエージェント」が8月、結婚や婚活支援に関する事業連携協定を締結したのに伴い企画した。府公館は、知事の住居や仕事場として使われていたが、2008年から府の催しなどの会場に活用されている。

 府は、結婚支援の在り方を検討するプロジェクトチームを17年度に設置。その一環で、民間企業と連携しながら婚活イベントを開いている。府施設を会場として提供したりし、府公館は今回初めて活用した。

 チーム発足の背景は、近年の生涯未婚率の上昇。15年には、府内の男性の約4人に1人、女性の約6人に1人が未婚だった。

 国の機関の調査で、独身にとどまる理由の最多は「適当な相手にめぐり会わない」。次いで「結婚資金が足らない」だった。

 婚活イベントとともに用意しているのが「資金」向け事業。新婚世帯や結婚予定のカップルにカードを無料配布し、協賛店で特典が受けられる「おおさか結婚縁ジョイパス」を運営している。

 府担当者は「後押しが必要なところに働き掛け、出会いや結婚に結び付く一助になれば」としている。

■高い反響

 大丸梅田店(大阪市北区)では、8月22日から約2週間、性具メーカー「テンガ」の女性向けブランド「イロハ」を扱った期間限定店舗が女性服売り場で開設された。

 「暮らしの新しい幸せを発明する」との将来構想の一環で、同店の社員が提案。結婚している男女の半数近くが「1カ月間セックスをしていない」との民間調査結果もある中、価値観の多様化に合わせた試みの一つとして実現させた。

 期間中には、若者から年配者まで約1500人が来店。700人余りが商品を購入した。高い反響を得た要因としてテンガの広報、工藤まおりさんは「性の悩みを抱えていても気軽に相談できる場がない」と指摘する。

 テンガが18〜74歳の男女千人に「パートナーとの感情的なつながり」について満足度を調べたところ、性具使用者は、使っていない人より8ポイント満足している割合が高く53%。性具が夫婦仲に貢献できるとみている。

 同店は「いい夫婦の日(11月22日)」に合わせた取り組みの一環であらためて商品を取り扱う方針。広報担当者は「今後もいろいろな方法を考えていければ」と話している。