トレンド特急便

大型の現代アート一般公開

住之江の元工場「MASK」6日から
2018年10月3日

8日に開館5周年記念シンポ

大阪を代表するアーティスト、ヤノベケンジ氏の巨大作品を所蔵するMASK(おおさか創造千島財団提供)
宇治野宗輝氏が2015年に滞在制作した作品(おおさか創造千島財団提供)

 大阪市住之江区北加賀屋にある元工場「MASK(メガ・アート・スペース・キタカガヤ)」で、6日から8日までと11月11日の計4日間、大型の現代アート作品を一般公開する「Open Storage(オープン・ストレージ)2018−思考する収蔵庫−」が開かれる。北加賀屋で芸術・文化が集積する創造拠点づくり「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想」を進める「おおさか創造千島財団」(芝川能一理事長)が主催する。入場無料。

 MASKは広さ約千平方メートル、高さ9メートルの鋼材加工工場・倉庫の跡地。作家が大型作品の制作場所、展示後の保管場所の確保ができず、作品を解体したり廃棄したりせざるを得ない状況を変えようと「見せる収蔵庫」として2012年に始動した。巨大な現代美術作品を無償で預かり、年に一度公開している。

 今回参加する作家は宇治野宗輝氏、金氏徹兵氏、久保田弘成氏、名和晃平氏、やなぎみわ氏、ヤノベケンジ氏の6人。

 8日には開館5周年を記念してシンポジウムを開催。元倉庫や元校舎などを現代アートへ転用させることによる内外へ与える影響や社会的意義を検証する。

 さらに、森美術館(東京都)の南條史生館長が基調講演。東京・天王洲を拠点に、スペースを活用するノウハウを駆使した保存や修復の技術向上を追求している「寺田倉庫」や、広島県尾道市の閉校になった中学校舎を再活用し、離島の創造的な再生を試みるアートセンター「アートベース百島」など、ダイナミックなアート活動を民間主導で実施している四つの施設の代表者がパネルディスカッションを行う。

 シンポジウムの定員は100人(要予約)で、対象は芸術文化関係者、企業メセナ・CSR担当者、まちづくり・都市計画・建築関係者、行政職員など。

 同財団事務局の木坂葵事務局長はシンポジウムについて「地域の歴史を物語る構造物が芸術文化に転用される社会的意義を明らかにし、活動に取り組む民間の人たちを増やしたい」と話す。

 問い合わせは電話06(6681)7806、おおさか創造千島財団事務局。